第一実、非開示だった今期経常は23％減益、未定だった配当は20円減配

　第一実業 <8059> が11月4日後場(14:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比19.0％減の30.3億円に減った。
　併せて、非開示だった通期の業績予想は連結経常利益が前期比23.2％減の57億円に減る見通しを示した。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比27.6％減の26.6億円に減る計算になる。

　業績悪化に伴い、従来未定としていた今期の年間配当は110円(前期は130円)実施する方針とした。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比28.2％減の19.1億円に減り、売上営業利益率は前年同期の5.4％→5.0％に悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2021年３月期の通期業績につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う業績への影響を合理的に算定することが困難なことから未定としておりましたが、緊急事態宣言が解除され、徐々に経済活動が再開されている状況を踏まえ、現時点において入手可能な情報や予測等に基づき算定した業績予想を公表いたします。　成長分野であるリチウムイオン電池製造設備の需要が旺盛なプラント・エネルギー事業や、従来の医薬関連からヘルスケア市場全体への取り組みを強化すべく当期より名称変更したヘルスケア事業を中心に販売が好調に推移しているものの、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により自動車事業や航空事業において需要が減少しております。下期業績は、国内外の成長分野の設備投資に支えられ緩やかに回復するものの、経済活動の再開に伴い各種販管費等の増加による利益押し下げ要因もあり、当期の業績は前期を下回る見込みであります。※上記の業績予想は、現時点において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後の様々な要因によって予想数値と異なる結果となる可能性があります。

　　当社は、株主に対する利益還元を経営の重要政策の一つとして位置づけており、業績に応じた適正な配当を実施することを基本方針としております。当期の配当予想につきましては、業績予想、今後の事業展開及び安定配当の継続等を総合的に勘案いたしまして、１株当たり110円とさせていただきます。これにより、期末配当は１株当たり50円となります。