<動意株・30日>(大引け)=セイコーHD、テクノホライゾン、アイロムHDなど
テクノホライゾン・ホールディングス<6629.T>=急反発。東証が30日売買分から信用取引による新規の売付け及び買付けにかかわる委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする臨時措置を解除したほか、日本証券金融も同日から貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかわる銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表しており、売買の自由度が増すとの見方が強まり、買われているようだ。
アイロムホールディングス<2372.T>=後場ストップ高。午後1時に、100%子会社のディナベックが大日本住友製薬<4506.T>と、ディナベックが所有するセンダイウイルスベクターを用いた核初期化法によりヒト再生医療用途の臨床用iPS細胞を作製する技術に関する特許実施許諾契約を締結したと発表しており、これが好感されている。同契約では、ディナベックは大日住薬に対して、眼疾患領域および神経系疾患領域において、本技術を用いた臨床用iPS細胞および分化させた細胞の作製、研究開発、製造、販売などを行う実施権を許諾するというもの。
ケンコーコム<3325.T>=大幅高で3日続伸。同社は前週25日取引終了後、代表取締役社長の交代人事を発表。現社長の後藤玄利氏が退き、楽天<4755.T>傘下の楽天マート社長を務める橘田尚彦氏が10月30日付でケンコーコムの新社長に就任する見通しとなっている。4割強の株式を保有する楽天側からの新社長就任は、経営面で統制が強まりプラスの思惑につながる。発表翌日は反応薄だったが、ここにきて買いに厚みが加わってきた。
イデアインターナショナル<3140.T>=ストップ高。29日の取引終了後、本決算発表時に未定としていた15年6月期単独業績見通しについて、売上高52億1900万円(前期連結業績比3.7%増)、営業利益2億9200万円(同6.3倍)、純利益2億3500万円(前期連結7700万円の赤字)を見込むと発表しており、営業利益が過去最高益更新の見通しであることが好感されている。2月の日本リレント化粧品の吸収合併、6月のクレアベルデの解散、また、健康コーポレーション<2928.SP>グループとの取引拡大などが寄与する。
日本信号<6741.T>=堅調。この日は、いちよし経済研究所が29日付で投資判断を新規に「A」とし、フェアバリューを1600円としたことが観測されている。シンプルで高効率のATC(自動列車制御システム)「SPARCS」の海外受注が好調で、16年3月期から業績伸長に大きく寄与すると予想。また、ホーム転落防止装置についても数年内に安定収益源の一つに成長することが期待できると見込んでいる。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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