セイコーＨＤが急伸、東証１部の値上がりトップに買われる

　セイコーホールディングス<8050.T>が全般悪地合いの間隙を縫って急上昇、午後１時時点の東証１部値上がり率トップに買われている。「グランドセイコー」や「アストロン」など高価格帯の腕時計が好調で、１５年３月期は本業の儲けを示す営業利益が前期比１４．２％増の１６０億円と２ケタ成長を確保する見通し。また、最終利益は土地売却に伴う特別利益の計上で同２．３倍となる１７０億円が予想されている。さらに、同社はフローだけではなく、ストック面でも強力な買い材料がある。２０２０年の東京五輪開催を前に首都圏不動産市況の先高期待は根強いが、銀座の中心に「和光」を擁す同社は含み資産株としても評価を集める素地がある。きょうは、野村証券が同社株を投資判断「バイ」、目標株価８００円でカバーを開始したことが観測されており、これが短期資金の買いを誘導しているもようだ。

セイコーＨＤの株価は１３時６分現在４７９円（△５６円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）