「半導体」が5位にランクイン、エヌビディア波乱が一巡し再び上昇指向へ<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「半導体」が5位にランクインしている。
ここ米国株市場で半導体関連株に底入れ機運がでている。エヌビディア<NVDA>が好決算発表にもかかわらず、その後に大きく値を崩したことでフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も大きく水準を切り下げる展開となったが、ここ最近はリバウンド局面に移行している。前日はSOX指数がわずかにマイナス圏で引けたものの、エヌビディアは1.6%あまりの上昇で切り返した。エヌビディアは半導体設計のシノプシス<SNPS>に出資し資本・業務提携することを発表、これを受けてシノプシスだけでなくエヌビディアの株価もプラス圏で引けたことで、目先流れが変わりつつあるという見方も一部に出ている。
直近ではエヌビディアの製造する最先端AI半導体(GPU)に対し、アルファベット<GOOGL>傘下のグーグルが開発する「TPU」がライバル的な存在として急浮上している。これはエヌビディアにとっては株価にネガティブに作用する可能性があるものの、AI半導体開発でトップ企業が切磋琢磨することは、生成AI分野の成長において悪いことではない。半導体セクター全般の合従連衡の動きなども含め、改めて投資資金の関心が高まりそうだ。
東京市場でもエヌビディア関連の筆頭に挙げられるアドバンテスト<6857.T>の株価がいったんは大きく下値を試したものの、5日・25日移動平均線を絡め底堅さを発揮し中期的な上値指向に変化はみられない。市場ではグーグルのTPUが普及局面を迎えれば、今後は半導体テスターの新たな納入先としてこちらの需要を取り込むことも想定され、結果的に業績は右肩上がりを維持する公算が大きい。同様にディスコ<6146.T>や東京エレクトロン<8035.T>など世界屈指の半導体製造装置メーカー大手にとっては再び追い風が強まる可能性がある。このほか半導体セクターは、中小型株に動意含みの銘柄が散見され、今後物色対象として再浮上するケースも想定しておきたい。
出所:MINKABU PRESS
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