スクロール、前期経常を13％上方修正、配当も4円増額

　スクロール <8005> [東証Ｐ] が4月28日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。23年3月期の連結経常利益を従来予想の55億円→61.9億円(前の期は70.9億円)に12.6％上方修正し、減益率が22.5％減→12.8％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の21.2億円→28.1億円(前年同期は23.8億円)に32.5％増額し、一転して18.0％増益計算になる。

　業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の44円→48円(前の期は64.5円)に増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　原材料価格の高騰や物価上昇に伴う生活防衛意識の高まりなどにより、当社を取り巻く経営環境は依然厳しい状況が続いておりますが、基幹事業である通販事業の売上高が堅調に推移したことに加え、原材料価格の上昇を受け商品価格の見直しを行ったことや商品調達方法の最適化により原価上昇を抑制したことなどにより、上記のとおり、前回予想を上回る見込みとなりました。

　　当社は、株主の皆さまへの利益還元を経営の最重要政策として位置付け、年間配当金20円を下限とし、連結配当性向40％を基本として実施することを、配当の基本方針としております。　2023年３月期の配当予想につきましては、上記業績予想の修正を受け、期末配当金の予想額を38円に修正いたします。これにより、中間配当金10円とあわせて、年間配当金は48円となり、連結配当性向は40.2％となる見込みです。※ 上記予想は本資料発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後さまざまな要因によって予想数値と異なる場合があります。