1.釣り用品市場の見通しを背景とした新・中期経営計画は増収増益を計画
グローブライド<7990>は、「新・中期経営計画2023」を発表しており、その最終年度(2023年度)の到達目標として、連結売上高125,000百万円(2021年3月期比25.0%増)、連結営業利益10,000百万円(同35.0%増)としている。この背景として、国内の釣り参加人口は長年減少傾向が続いていたものの、2019年に670万人(前年比50万人増)と反転し、上昇に転じている。これはキャンプの普及拡大と連動する動きであり、コロナ禍以前から起こっていたものであることに注意したい。このトレンドに加え、アウトドアスポーツ・レジャーが「3密」を避けたアクティビティとして評価されて急速に需要が回復したことで、新たな釣り人口が流入した。コロナ禍の行方に影響を受けるものの、「ニューノーマル」がある程度定着することが想定されることから、釣り参加人口は底堅い上昇が続くと弊社では見ている。一方で、釣り参加人口が減少したなかでも、釣用品市場規模については2012年以降右肩上がりで成長している。これは、製品の高付加価値化や多様化が要因と考えられることから、今後も購買単価上昇の可能性は十分にあると考えられる。さらに、釣用品市場最大規模の米国市場ではコロナ禍における規制緩和も急速に進んでおりレジャー関連市場の成長にも期待は大きい。以上の考察から弊社では、アフターコロナ時代においても、釣り参加人口の増加と購買単価の上昇の両面が期待できるため、国内釣り用品市場は堅調に成長すると予想している。さらに、米国など海外市場においてはコロナによる規制の緩和により観光やレジャー関連の動向が加速すると予想している。
「DAIWA PIER39」が好調、コロナ禍の逆風のなかでも売上高目標を大幅に上回る
2. アパレルブランド「DAIWA PIER39」
同社は次代の成長エンジンの創出を目的に、アパレル分野への挑戦に積極的に取り組んでいるが、2020年春夏シーズンにローンチしたアパレルブランド「DAIWA PIER39」が好調に推移している。「DAIWA PIER39」は、有名セレクトショップ「ビームス」がブランディングやディレクションに関わり、20代から30代前半の顧客層をターゲットに、フィッシングウエアの機能性をベースにしながら、都市生活に溶け込むようなアイデアが共存するカジュアルウエアに仕上げたものである。初年度の売上高は目標を大幅に上回り、コロナ禍の逆風のなかでも好調な滑り出しとなっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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