■テクノスJ <3666> 735円 (+31円、+4.4%)
テクノスジャパン <3666> [東証P]が大幅反発。同社はERP(統合基幹システム)、CRM(顧客管理システム)の導入支援など企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)コンサルティングを主力展開している。大型案件の寄与で足もとの業績は好調に推移している。26日取引終了後、24年3月期の業績予想の修正を発表、最終利益を従来予想の9億5500万円から12億6000万円(前期比40%増)に大幅増額した。保有する有価証券の一部売却に伴う特別利益計上が反映される見通し。これを材料視する形で投資資金が集中する形となった。
■エネチェンジ <4169> 1,137円 (+31円、+2.8%)
ENECHANGE <4169> [東証G]が3日ぶり反発。27日午後1時30分ごろ、アイデミー <5577> [東証G]とグリーントランスフォーメーション(GX)人材の育成支援で業務提携したと発表しており、好材料視された。アイデミーが提供するGX人材育成のためのオンライン学習サービス「Aidemy GX」に、エネチェンジの脱炭素テック企業としてのGXに関する専門性を組み合わせることで、GX人材育成のためのリスキリング(学び直し)を支援するという。また今後は、共同でGXリーダー・専門人材向けのコンテンツ開発や、制度改変にも追随する最新の情報を学べるセミナー、GX人材活躍のためのプラットフォームや体制構築などを実施する計画だ。
■NJS <2325> 3,045円 (+73円、+2.5%)
NJS <2325> [東証P]が反発。26日の取引終了後、東京都新宿区に保有する賃貸不動産の売却に伴い、23年12月期第3四半期業績に固定資産売却益10億5000万円を特別利益として計上すると発表したことが好材料視された。なお、通期業績への影響は、他の要因も含めて現在精査中としている。
■HMT <6090> 729円 (+17円、+2.4%)
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ <6090> [東証G]が3日ぶり反発。26日の取引終了後、生体内に極微量しか存在しない特殊なアミノ酸の新たな解析手法を開発し、サービスの提供を開始したと発表しており、好材料視された。水溶性代謝物のなかでも重要なアミノ酸19種類に着目し、それぞれの鏡像異性体(キラル分子)を解析する新たな「キラル分析」手法を開発したという。基礎研究領域だけではなく、バイオマーカー探索などの医療分野や機能性の違いに着目した化粧品開発分野、更においしさを評価する食品開発支援などの幅広い分野での分析に応用が期待できるとしている。なお、同サービスが業績に与える影響は軽微としている。
■WHDC <3823> 87円 (+2円、+2.4%)
THE WHY HOW DO COMPANY <3823> [東証S]が反発。26日の取引終了後、新事業を開始すると発表。子会社を設立して運送事業を始めるとしており、今後の展開を期待した買いが入ったようだ。資本・業務提携先である株式会社ダイコーホールディングスグループ(東京都中央区)との協業によって運送業界におけるノウハウをもとに、新たな独自物流網の構築を行う。事業開始日は11月1日の予定。
■大東建 <1878> 16,190円 (+355円、+2.2%)
大東建託 <1878> [東証P]が反発。大和証券が26日、大東建のレーティングを「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」に引き上げた。目標株価は1万6000円から1万8610円に増額している。建設受注単価の値上げ効果により、今後は完成工事総利益率の改善フェーズが続くと予測。中期経営計画の最終年度として、今期のROE(自己資本利益率)20%に向けた施策発表の可能性もあるとみる。
■セラク <6199> 1,318円 (+28円、+2.2%)
セラク <6199> [東証P]が反発。27日午前11時ごろ、ChatGPTの企業向けサービスである「NewtonX」製品版をリリースしたと発表しており、好材料視された。同社は9月1日、ChatGPTの企業向けサービス「NewtonX」の無償トライアルを開始したが、トライアルで得た3000人を超えるユーザーの声をもとにアップデートし一般販売を開始したという。なお、同社では10月25日から27日まで開催される「Japan IT Week営業DX EXPO」と10月26日に開催される「Gen AI EXPO ChatGPT・生成AIはビジネスをどう変えるのか」の2つの展示会に出品するとしている。
■ニフコ <7988> 3,978円 (+80円、+2.1%)
ニフコ <7988> [東証P]が7日ぶり反発。SMBC日興証券は26日、同社株の目標株価を4600円から5000円に引き上げた。投資評価「1」は継続した。電気自動車(EV)やADAS(先進運転支援システム)分野での単価上昇力が、利益成長に向けた強みとなるとみている。主に国内での台当たり搭載金額の好調な推移や北米で売上構成が高いホンダ <7267> [東証P]向け生産回復を踏まえ、24年3月期の連結営業利益は従来予想400億円から430億円(会社予想380億円)に増額した。また、国内での台単価成長や収益改善を見込み、25年3月期の同利益の予想も449億円から462億円に修正している。
■石油資源 <1662> 5,790円 (+100円、+1.8%)
石油資源開発 <1662> [東証P]が続伸。そのほか出光興産 <5019> [東証P]が堅調な値動きとなった。26日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の11月限が前日25日比0.71ドル高の1バレル=90.39ドルと上昇した。サウジアラビアが12月まで自主減産を継続する姿勢を示すなど需給逼迫が続くことを背景に原油価格は90ドル台での高止まり状態となっている。これを受け、石油関連株の一角に買いが流入した。
■リョーサン <8140> 4,480円 (+65円、+1.5%)
リョーサン <8140> [東証P]が4日続伸。旧村上ファンド系の投資会社であるシティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)の保有割合が8.62%から9.35%に上昇したことが26日の取引終了後、財務省に提出された変更報告書で判明し、これを思惑視した買いを誘った。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」とする。報告義務発生日は9月19日。
■セーフィー <4375> 797円 (+11円、+1.4%)
セーフィー <4375> [東証G]が反発。27日の午前中、澁澤倉庫 <9304> [東証P]が同社のクラウド録画カメラを導入し運用を開始したと発表しており、好材料視された。ウェアラブルを含むクラウドカメラ約30台により、倉庫内作業における業務プロセスをリアルタイムに可視化し作業進捗を把握するとしており、荷物に滞留がないよう機動的にラインへの荷物の投入や人員配置をコントロールするほか、記録された映像データの解析により、作業動線の更なる改善などにも活用する。また、入出庫のトラック誘導においても、トラックバースの状況をリアルタイムで捉えたクラウドカメラを活用し、適切なトラック誘導と荷積み・荷降ろし作業準備により、トラックの待機時間削減にもつなげるとしている。
※27日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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