コクヨが大幅高に新高値、第１四半期の大幅増益を好感、１０年１２月期上方修正期待高まる

　事務用品最大手のコクヨが急反発。一時８２円高の８６６円まで買われ、今月１４日に付けた年初来高値７９７円を更新した。東証１部値上がり率上位。

　２２日に１０年１２月期第１四半期（１０年１－３月）決算を発表。利益が計画を大幅に超過したにもかかわらず、通期業績予想を据え置いたことから、上方修正期待が高まっている。

　第１四半期連結業績は、営業利益が前年同期比９１．２％増の４６億６８００万円、純利益は同２．５倍の２５億２２００万円となった。計画は営業利益が２２億円、純利益が６億円だった。文具・家具ともに売上が３月から回復。利益面では、コスト削減に加え、針を使わずに紙をとじることができる「針なしステープラー」など高利益率商品のヒットが寄与した。

　１０年１２月期連結営業利益予想は前期比７２．７％増の１０億円、純利益予想は同４９．６％減の３億円。競争の激化などの先行き不透明感から期初予想を据え置いたが、「期初に計画を立てた際には２番底懸念もあり、上期を慎重に見ていた」（経理部）と元々計画は保守的。さらに、「３月から売上が回復している。法人のマインドが改善しており、現在も状況は変わっていない」（同）というだけに、今後も１０年１２月期予想の上方修正期待が折に触れて高まりそうだ。



［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

提供：モーニングスター社