信越ポリが新高値、燃料電池車セパレータで思惑、低ＰＢＲ株見直しの動きも追い風

　信越ポリマー<7970.T>が続伸、するすると中段を上放れ年初来高値に買われた。時価は１２年４月以来約２年２カ月ぶりの水準に達している。自民党が新エネルギー普及に向けた提言を相次いで打ち出すなか、水素エネルギーの活用では、当局は燃料電池車の購入時の自己負担をハイブリッド車並みの２００万円台に抑える目標を掲げているとも報じられ、「燃料電池用セパレータを手掛ける同社に関連有力株としての思惑が働いた」（市場関係者）という。ファンダメンタルズ面では実質無借金経営で年９円配を継続しているにもかかわらず、ＰＢＲは０．５倍近辺と会社解散価値の半値に放置されており、低ＰＢＲ株見直しの流れにも乗っている。

信越ポリの株価は１１時３０分現在４３３円（△１０円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）