2009年1月期連結決算は、純利益が前の期比94％増の28億円と過去最高だった。赤ちゃん用スキンケアクリームや哺乳（ほにゅう）瓶といった育児用品が中国など海外で伸びたため。海外での税制優遇措置の拡大も追い風だった。年間配当を従来予想から9円積み増し、27円増の55円とする。売上高は8％増の530億円。国内では育児用品販売が少子化と消費低迷のあおりで苦戦したが、介護用品販売などが伸びて補った。営業利益は34％増の42億円、経常利益は35％増の42億円といずれも過去最高だった。10年1月期の業績の伸び率は鈍化する。売上高は前期比5％増の560億円、純利益は5％増の30億円を見込む。昨夏までの原油高が波及して製品の原材料が値上がりすることが採算面での重しとなる。前期の為替レート（期中平均）が1ドル＝103円強だったのに対し、今期は1ドル＝90円（同）を見込む。円高の影響で海外事業の収益も目減りする。ただ、今期の年間配当は64円と前期からさらに9円増やす計画。配当性向は43％。同社は中期経営計画の最終年度である11年1月期までに、総配分性向（純利益に対する配当と自社株買いの合計額の割合）を50％程度に引き上げる方針を打ち出している。同日、海外での税制優遇措置の拡大を背景に、中期経営計画のなかで目標とする11年1月期の純利益を見直した。目標純利益を従来計画から5億円引き上げ、38億円とした。newsミミ