会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した7-12月期(下期)の連結経常利益も従来予想の77億円→54億円(前年同期は26.4億円)に29.8%減額し、増益率が2.9倍→2.0倍に縮小する計算になる。
株探ニュース
会社側からの【修正の理由】
当下半期においては、エネルギー価格高騰等により消費マインドの軟化が見られる欧州や、ロックダウンの影響が残る中国において需要の軟化が見られました。為替影響を除く実質売上は若干想定を下回る見込みですが、受注残出荷の加速や、北米等の好調な地域でのカバーに努めた効果もあり、売上高は想定を上回る見込みです。上記に加え、2022年10月3日に買収したDrum Workshop社(以下DW社)の連結を当第4四半期から開始したこともアドオン(+25億円)となり、結果として売上高は通期連結業績予想に対し+34億円となる見込みです。利益面に関しては、需要の変化に対応し、値上げの一部を見合わせたこと、為替影響を除く実質的な売上が想定を若干下回ったこと、輸送コストの減少が当期の損益には影響しなかったこと、またDW社の買収に係る一時費用を計上したこと等が、想定からの減益要因となる見込みです。これら想定からの減益要因に対応するため、当第4四半期は経費執行の見直しに全社的に取り組み、数億円規模での販管費の削減を実行しましたが、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益については通期業績予想を下回る見込みです。なお今回、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益について下方修正をいたしますが、コロナ以降の様々なコスト増をカバーする価格適正化の効果もあり、会計基準変更影響を除いたベースでは対前期比で営業増益となる見込みです。2023年12月期においても、部材コスト高止まりや、人件費高騰の影響はありますが、価格適正化の年間を通じての寄与や、海上輸送費等のコストダウンの効果発現等も期待されることから、対前期比で増益を見込んでおります。また売上高についても、中国の回復や欧州の成長軌道への回帰に加え、需要を喚起する新製品の発売やシェアの拡大に取り組むこと、またDW社の連結効果が通年で寄与すること等から、対前期比で増収を見込んでおります。2022年12月期の連結業績および2023年12月期の連結業績予想については2023年2月13日に開示します。なお、持続的かつ安定的な配当を行う観点から、期末の配当金予想(78円)について修正の予定はございません。(注)この資料に記載しております業績予想につきましては、現時点で入手可能な情報に基づき算出したものであり、今後様々な要因により実際の業績が記載の予想数値と異なる可能性があります。
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