リーガル、前期経常を一転34％増益に上方修正、配当も18円増額

　リーガルコーポレーション <7938> [東証Ｓ] が5月9日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。24年3月期の連結経常利益を従来予想の4億円→5.3億円(前の期は4億円)に34.0％上方修正し、一転して33.7％増益見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の6.4億円→7.8億円(前年同期は3.9億円)に21.1％増額し、増益率が63.3％増→97.7％増に拡大する計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の50円→68円(前の期は50円)に大幅増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　当連結会計年度の連結業績につきましては、売上高は、直営小売店舗や都市型の百貨店業態を中心に、外出機会の増加や企業活動の正常化に伴うビジネスユースやインバウンド需要の回復によりビジネスシューズの動向が堅調に推移いたしましたが、地方の百貨店や大型チェーン等では消費者物価上昇の影響による低価格志向も見られ、当社商品の取り扱いが減少したことなどにより、前回の予想を下回る見込みとなりました。　営業利益につきましては、原材料価格、商品仕入原価の高騰等により一部商品の価格改定を行うとともに、展開アイテムの適正化及び在庫効率改善施策等を実施したことによる売上総利益額の増加、各種コスト管理に努めた結果、販売費及び一般管理費が予想通りに推移したことなどにより、前回予想を上回る見込みとなりました。　　経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、海外子会社において円建て仕入債務の為替換算により生じた為替差益の発生、政策保有株式の一部売却による投資有価証券売却益の発生等により前回予想を上回る見込みとなりました。（注）上記の業績予想は、現時点において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後様々な要因によって予想数値と異なる場合があります。

　　当社は、当業界の収益が市況動向による影響を受けやすいことから、将来にわたり安定的な経営基盤の確保と競争力の強化のため、内部留保の充実に留意いたしますとともに、配当政策につきましては、連結配当性向50％以上を目標としたうえで、今後の事業投資と基盤投資も勘案し、安定的な配当を目指すことを基本方針といたしております。　2024年3月期につきましては、上記業績予想修正の理由に記載のとおり親会社株主に帰属する当期純利益が前回予想を上回る見込みとなったため、前回公表いたしました１株当たり50円から18円増配し、1株当たり期末配当金を68円に修正することといたしました。