トーイン、前期経常を78％下方修正、配当も2.5円減額

　トーイン <7923> [ＪＱ] が4月30日大引け後(15:30)に業績・配当修正を発表。20年3月期の連結経常利益を従来予想の5000万円→1100万円(前の期は3億5600万円)に78.0％下方修正し、減益率が86.0％減→96.9％減に拡大する見通しとなった。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の1000万円→7500万円(前の期は2億6200万円)に7.5倍上方修正し、減益率が96.2％減→71.4％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の4000万円→100万円(前年同期は9200万円)に97.5％減額し、減益率が56.5％減→98.9％減に拡大する計算になる。

　業績悪化に伴い、前期の年間配当を従来計画の15円→12.5円(前の期は17.5円)に減額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　売上面につきましては、包装資材事業において、海外子会社の売上が増加したものの、国内の包装資材事業において、インバウンド需要停滞による在庫調整の影響や新型コロナウィルスの感染拡大により個人消費に影響が出始めたことなどにより2019年10月31日に公表した予想値（以下、「前回予想」）を若干下回る見込みであります。　利益面につきましては、主に国内の売上高の減少により売上総利益が減少し、営業利益、経常利益が前回予想を下回る見込みとなり、親会社株主に帰属する当期純利益については、柏第三工場拡張工事に向けた資金調達のために投資有価証券の一部を売却したことにより特別利益（投資有価証券売却益）を計上したことなどで前回予想を上回る見込みとなりましたのでそれぞれ修正いたします。