<動意株・24日>(大引け)=大日住薬、酒井重、世紀東急など
酒井重工業<6358.T>=反発。300円台を割り込んで値ごろ感が生じたことから押し目買いが入った。安倍政権は景気対策と震災復興・防災対策の両面から公共投資拡大に舵を切っており、同社株はロードローラーで国内シェア7割を誇る最大手として見直し買い余地がある。昨年、3月から5月にかけて特定資金の買い攻勢がハヤされる中で大商いを伴い株価を倍化させたのは記憶に新しい。
世紀東急工業<1898.T>=堅調。100円未満に放置されており、値ごろ感から打診買いが入り始めた。政府は1月11日に緊急経済対策を閣議決定したが、これは10兆3000億円の財政支出を行い、政策金融などを含み総額では20兆2000億円と極めて巨額にのぼる国策となっている。公共投資の拡大に際し道路や橋梁の補修などは喫緊の課題であり、同社株にもビジネスチャンスが広がっていく、との見方が人気化を促している。
丸山製作所<6316.T>=大幅続伸。同社は防除機や刈払機など農林業関連機器を手掛け、国内需要が堅調なほか、円安による輸出採算の向上から収益改善期待がある。また、放射性物質の除染用洗浄機も手掛けるなど、材料は豊富。株価低位の思惑株が日替わりで物色されており、きょうは目先の値上がりを狙った短期資金が流入しているようだ。
東京計器<7721.T>=大幅続伸。低位材料株人気が循環物色の流れの中で続いており、同銘柄はPBRなど指標面での割安感や、昨年4月3日につけた昨年来高値198円をいまだ払拭していないことから、相対的な出遅れ感も上値を買いやすくしている。有事の防衛関連として位置づけられ、材料株特有の思惑的な動きをする。
藤森工業<7917.T>=前場引けに掛け切り返し後場も値を保つ。同社は1月15日に公募増資を発表し、これを嫌気されて大幅な調整を強いられていたが、目先は下げ止まり感も出ていた。PERが9倍近辺と割安感がある。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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