＜注目銘柄＞＝三光合成、金型部門の売り上げ好調

　三光合成<7888.T>は工業用樹脂部品の大手。４月７日に発表した２１年５月期第３四半期累計（２０年６月～２１年２月）の連結経常利益は前年同期比６．４倍の１５億７６００万円となり、通期計画の１５億円を超過した。

　成形品部門は情報・通信機器向けや家電向けが苦戦しているものの、金型部門の売り上げ増でカバー。経費抑制などコスト削減に努めたことが利益を押し上げた。今後はＨＭヤマト（群馬県伊勢崎市）から譲り受けた射出成形・加工事業が寄与してくることが見込まれ、２２年５月期も増益が期待できそうだ。

　株価は４月７日に直近高値５０９円をつけたあとは調整局面となっているが、今期業績の上振れ余地を考えれば４４０円台に位置する７５日移動平均線を下回る水準は拾い場とみたい。（参）

出所：MINKABU PRESS