■フィット <1436> 1,315円 (+300円、+29.6%) ストップ高
フィット <1436> [東証M]がストップ高。同社は投資家向けコンパクト太陽光発電設備の販売を主力としている。政府主導で再生エネルギー市場に関心が高まるなか、需要は旺盛で足もとの業績は大幅な伸びを示している。13日取引終了後に発表した21年5-7月期の営業利益は1億6700万円(前年同期実績は単独ベースで5700万円)と急拡大した。22年4月期通期見通しの3億円に対する進捗率も第1四半期時点で56%に達していることから、通期見通しの上方修正期待も膨らんでいる。
■エクスM <4394> 1,300円 (+245円、+23.2%) 一時ストップ高
エクスモーション <4394> [東証M]が急反騰。自動車分野向け中心に組み込みソフトの導入提案事業を手掛けており、筆頭株主は金融機関向け受託開発を主力展開するソルクシーズ <4284> で、同社の過半の株式を保有している。21年11月期営業利益は前期比60%増の1億4200万円と大幅な伸びを見込む。株式需給面では買い残が枯れた状態で上値が軽い。2018年7月の上場だが、時価は過去3年さかのぼっても大底圏に位置しており、底値買いの動きが活発化した。
■Fインタ <7050> 2,192円 (+400円、+22.3%) ストップ高
フロンティアインターナショナル <7050> [東証M]がストップ高。13日の取引終了後に発表した第1四半期(5-7月)連結決算が、売上高35億2000万円(前年同期比78.7%増)、営業利益2億5700万円(前年同期1億9400万円の赤字)、最終利益1億7400万円(同1億2700万円の赤字)と黒字転換したことが好感された。自社配信スタジオであるFスタジオ渋谷を5G化したことなどにより、デジタルによるイベント配信やオンライン案件が大幅に躍進したことや、人材領域の販促キャンペーンなどの受注体制を整備・推進し、収益の確保に努めたことが奏功した。また、国際的スポーツイベント案件などの受注の獲得も寄与した。なお、同社は22年4月期通期業績予想は非開示だが、上期業績予想は売上高98億円(前年同期比47.3%増)、営業利益11億円(同3.7倍)、最終利益7億円(同2.5倍)を見込んでいる。
■ユークス <4334> 478円 (+80円、+20.1%) ストップ高
ユークス <4334> [JQ]がストップ高。13日の取引終了後、22年1月期の連結業績予想について、売上高を28億7200万円から33億4100万円(前期比26.1%増)へ、営業利益を1億4300万円から3億5100万円(前期1億7400万円の赤字)へ、純利益を2億6200万円から4億7700万円(同4億1500万円の赤字)へ上方修正した。ゲームソフト分野でプロレスゲームの開発進捗による貢献に加えて、パチンコパチスロ、モバイルコンテンツなど各分野ともに新規案件の獲得が順調に進んでいることが要因としている。なお、同時に発表した第2四半期累計(2-7月)決算は、売上高17億2600万円(前年同期比71.4%増)、営業損益3億2300万円の黒字(前年同期2億2600万円の赤字)、最終損益4億5600万円の黒字(同3億6800万円の赤字)だった。
■プリントN <7805> 827円 (+100円、+13.8%) 一時ストップ高
プリントネット <7805> [JQ]が急反騰。14日午後1時ごろ集計中の21年8月期単独業績について、売上高が71億円から71億6000万円へ、営業利益が1億2000万円から2億3000万円へ、最終利益が6000万円から1億4000万円へ上振れて着地したようだと発表。主にパートナー企業以外からの受注が当初の見込みから増加したことに加えて、印刷工場の生産性が向上したことに伴い人件費及び外注加工費が大幅に減少したことが要因。また、緊急事態宣言の再発令に伴い広告宣伝費を見直したことも寄与した。なお、決算期変更に伴い、前期との比較はない。同時に発表した第3四半期累計(20年11月~21年7月)決算は、売上高65億5800万円(前年同期比9.4%増)、営業利益2億3900万円(前年同期8800万円の赤字)、最終利益1億4100万円(同1億5500万円の赤字)だった。
■ビジョナル <4194> 6,520円 (+660円、+11.3%)
ビジョナル <4194> [東証M]が急反騰。同社はクラウド活用の人材サービス「ビズリーチ」などを展開し、需要開拓が進み好調な業績が続いている。13日取引終了後に発表した21年7月期決算は売上高が前の期比11%増と2ケタ増収を達成、営業利益も同8%増の23億6800万円と成長を確保した。更に、続く22年7月期は売上高が前期比31%増の377億円と急拡大を予想、先行投資コストをこなして営業利益も同13%増の26億7000万円と2ケタの伸びを見込んでいる。これを好感する買いを呼び込む形となった。
■ヘッドウォ <4011> 8,260円 (+810円、+10.9%)
ヘッドウォータース <4011> [東証M]が急反騰。ここ企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資の拡大が進んでいるが、更にその一歩先に踏み込んだ人工知能(AI)の活用や研究開発も進んでいる。そのなか、同社はAIのシステム開発を通して企業の経営課題を解決するAIソリューション事業を行っており時流に乗る。昨年9月にマザーズに新規上場した銘柄で株価は2月に2万3280円の高値をつけた後一貫して下値模索の展開を強いられ、今期業績の下方修正もあって8月17日には5110円の安値をつけた。しかし、目先売りが出尽くしリバウンドを見込んだ買いが流入した。政府主導で推進が見込まれているスーパーシティー構想をにらみエッジAIやクラウド、スマートストアなど関連サービスのラインアップ拡充に力を入れている。
■イーソル <4420> 1,161円 (+103円、+9.7%)
東証1部の上昇率7位。イーソル <4420> が7日続伸。13日の取引終了後、デンソー <6902> との車載ソフトウェアの開発連携と資本関係の強化を発表。これにより、デンソーのイーソル株所有割合は、現在の1.92%から6.60%となる見通し。また、これに伴い自社製品の開発投資額を増額することから、21年12月期業績予想を下方修正すると発表。売上高を95億4900万円から91億2300万円(前期比0.9%増)へ、営業利益を3億900万円から1800万円(同97.4%減)へ引き下げた。
■タンゴヤ <7126> 1,567円 (+125円、+8.7%)
タンゴヤ <7126> [JQ]が3連騰。8月24日にジャスダック市場に新規上場した直近IPO銘柄でメンズやレディースのオーダースーツ販売などを手掛けている。公開価格は1600円で初値は公開価格を上回ったが、その後は売りに押され、8月27日には1360円の安値まで沈む場面があった。前週から戻り足を示していたが、14日は一気に上放れる形に。同社は13日取引終了後、21年7月期決算を発表しており、売上高は前の期比8%減の83億2600万円と減収ながら、営業利益は同60%増の3億900万円と大幅な伸びを達成した。更に22年7月期は売上高が91億6400万円、営業利益は4億1100万円と大幅増収増益を見込んでおり、これをポジティブ視する買いが集中した。
■出前館 <2484> 1,956円 (+149円、+8.3%)
出前館 <2484> [JQ]が3連騰。13日の取引終了後、海外募集による1605万3900株の新株発行と、同じく海外募集による324万株の自己株式の処分、加えてZホールディングス <4689> と韓国ネイバーを割当先とする3938万2500株の第三者割当増資を実施すると発表した。株主価値の希薄化が懸念される一方、今後の事業拡大を期待する見方が強まっているとみられる。発行価格は、9月15日から17日までのいずれかの日に決定する予定。調達資金は合計約800億円で、マーケティング費用やシステム強化・開発資金などに充てる。募集後、LINEなどを含めたZHDグループの出前館株の保有割合は、現在の38.29%から41.99%となる見通し。
■WSCOPE <6619> 999円 (+74円、+8.0%)
東証1部の上昇率10位。ダブル・スコープ <6619> が急反発。13日の取引終了後、連結子会社の一部株式を譲渡することに伴い、21年12月期第3四半期に関係会社株式売却益として約130億円を特別利益として計上する見込みとなったことを発表。株式譲渡代金は、銀行からの借入金の返済や設備投資資金に充てる方針。なお会社側では、今後公表すべき事項が生じた場合には確定次第速やかに知らせるとしている。
■プレイド <4165> 3,310円 (+210円、+6.8%)
プレイド <4165> [東証M]が3日続伸。14日寄り前、タグを1行貼るだけでサイトのあらゆる構成要素をノーコードで更新・評価・改善することができる「KARTE Blocks」正式版の提供を開始すると発表。「KARTE Blocks」は、サイトをブロックの集合体と捉え、ブロックごとに更新・評価・改善できる新しいサイト管理システム「BMS(Block Management System)」に基づき、サイトにタグ1行を入れるだけで、サイト運営に関わる更新・評価・改善をノーコードで誰でも簡単に、どこでも自由に行うことができるサービス。既存のサイトを後から自由に編集可能とすることで、あらゆるサイト運営者の手間やコストの解消に貢献するとしている。
■東邦システム <4333> 1,030円 (+64円、+6.6%)
東邦システムサイエンス <4333> が続急伸。14日午後1時ごろ、第2四半期累計(4-9月)単独業績予想について、売上高を65億8000万円から68億9000万円(前期比22.6%増)へ、営業利益を5億7900万円から6億6500万円(同59.9%増)へ、純利益を3億9600万円から4億6000万円(同59.2%増)へ上方修正した。旺盛なDX需要を背景に通信系、銀行系及び医療福祉系業務を中心に案件の受注が順調に推移したことが寄与する。
■バリューデザ <3960> 2,793円 (+166円、+6.3%)
バリューデザイン <3960> が続急伸。13日の取引終了後、経済産業省が推進する「IT導入補助金2021」のIT支援事業者に認定されたと発表。IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者などがITツール(ソフトウェア、サービスなど)を導入する経費の一部を補助することで、業務効率化や売り上げアップのサポートを行うもの。今回、独自ブランドのクラウド型電子マネー発行サービス「Value Card」や、オンライン上でいつでもどこでもプリペイドに入金可能なサービス「オンラインチャージ」、プリペイドサービスの導入効果を高めることに特化したSaaS型のデジタルマーケティングツール「Value Insight」などの5つのサービスが認定されており、導入時の経費の一部補助による商機拡大が期待されたようだ。
■東京海上 <8766> 6,098円 (+356円、+6.2%)
東京海上ホールディングス <8766> が大幅高で3日続伸し年初来高値を更新。13日の取引終了後、上限を750万株(発行済み株数の1.1%)、または300億円とする自社株買いを実施すると発表。取得期間は9月14日から11月30日までで、機動的な資本政策を遂行するためとしている。
※14日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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