大幅続伸。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は0.9億円で前年同期比2.3倍となり、通期予想は従来の0.6億円から1億円、前期比92.5%増にまで上方修正している。コロナ禍からの需要回復によって食品分野を中心に大口先からの受注が増加、不採算製品群の統廃合による製造コストの削減なども寄与したもよう。年間配当金も従来計画の8円から9円に引き上げている。
モリ工業<5464>:3540円(+500円)
大幅反発。先週末に業績・配当予想の上方修正を発表している。23年3月期営業利益は従来予想の56億円から66億円、前期比16.1%増に引き上げ。ニッケル市況が高値圏で推移する中、材料価格が想定よりも高止まりとなり、在庫の評価益が発生しているもよう。また、期末配当金は従来計画の90円から140円に引き上げ、年間配当金は180円となり、前期比50円の増配となる。利回り妙味なども高まる形へ。
Link-U<4446>:1026円(+104円)
大幅反発。22年1月以来の高値水準となっている。先週末に上半期決算を発表している。営業利益は2.3億円で前年同期比2.2倍となり、通期計画2.5億円、前期比2.1倍に対する進捗率は90%超の水準となっている。第1四半期は2ケタ減益であったことから、ポジティブなインパクトが強まる状況のもようだ。着実なMAUの積み上げを背景に、国内マンガ事業が好調に推移している。
豊田織<6201>:7000円(-750円)
大幅続落。フォークリフト向けのエンジンについて、国が求める評価試験で排出ガスデータを差し替えるなどの不正があったと先週末に発表している。対象となるのは3つのエンジンで、搭載フォークリフトは約16万台を販売済みのもよう。国内出荷を停止して、ディーゼルエンジン搭載車種ではリコールを届け出るようだ。信用度の低下による影響、短期的なコスト負担増を警戒する動きが優勢になっている。
マクセル<6810>:1691円 カ -
ストップ高買い気配。産業機械向けに大容量の全固体電池を世界で初めて量産すると伝わっている。コストを抑えながら、材料を均一に混ぜたり密閉したりする技術を生かして量産技術を確立し、今夏に工場のロボット用に生産を始めるようだ。耐用年数が10年程度と長く熱にも強いとされている。全固体電池はEV向けなど次世代電池の主流になるとみられており、産業分野でのいち早い量産化確立で、今後の展開に期待が向かう形に。
イメージマジック<7793>:991円(+150円)
ストップ高。23年4月期第3四半期累計(22年5年-23年1月)の営業利益を前年同期比82.5%減の0.62億円と発表している。主力のオンデマンドプリントサービスが堅調に推移し、売上高は3.6%増の39.72億円と微増を維持したが、売上原価や販管費などが膨らみ、減益となった。通期予想は前期比91.5%減の0.26億円で据え置いたが、第3四半期累計時点で既に上回っており、超過達成への期待から買い優勢となっているようだ。
メタリアル<6182>:1454円(+45円)
大幅に続伸。AIチャットポッドのChatGPT等によるAI関連製品群を企業のビジネスソリューションとして活用するためのプラットフォーム「Metareal AI」について、米マイクロソフト社の資本業務提携先であるOpenAI社のGPT-4の接続を完了したと発表している。当初はGPT-3.5の接続を予定していたが、より高度な安全性と倫理性を保持したプロダクトの提供が見込めるとしている。4月3日から自社の顧客へβ版の無償提供を開始する予定。
インテM<7072>:2320円(+25円)
昨年来高値更新も伸び悩み。AIチャットポッド「ChatGPT」を活用した社内ツール作成支援制度を開始したと発表している。人間とAIがそれぞれの得意分野で分業することで業務効率を向上させるリスキリング支援「ジェネレーティブAI利用補助制度」での新たな取り組み。テスト導入としてターゲット分析やターゲットに合わせた広告文の作成ができる業務ツールを開発したところ、従業員のナレッジを高めながら時間的リソースを削減できたという。 <ST>
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