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※2023年5月11日22時に執筆
証券アナリストの大野芳政と申します。
私は過去に投資顧問でアナリストをしていましたが、今は一般企業に勤めるごく普通のサラリーマンです。一般の会社員なら、本業をしながら副業として株式投資でお小遣いを稼ぐことを夢見る方も多いのではないでしょうか。しかし、サラリーマン投資家は日中、相場を見ることができないという大きなハンデがあります。でも、発想を転換すると、それが武器にもなるのです。相場を見ることができないということは、値動きに一喜一憂しなくて済むということです。トレーダーが失敗する理由は、値動きに感情が支配されてしまうことです。なので、銘柄選びをしっかりすれば、あとは機械的に売買することで自然と資産は増えていくのです。
銘柄選びの秘訣はずばり需給を読むことです。特に機関投資家の動向を読むことが肝要です。彼らはアナリストレポートの株価レーティングをもとに投資銘柄を選定します。つまり、株価レーティングを分析すれば、必然的に儲かる銘柄が発掘できるのです。
私は投資顧問で勤務していた頃から、玉石混交のアナリストレポートから「玉」を見分けることが得意でした。その経験を活かして、少しでもサラリーマン投資家の皆様のお力になれるような情報を発信していきます。
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おはよしまさ(/ω\)
5月の大型連休が終わりましたね。多い人は最大9連休だったとか!後半は強風だったり大雨だったり天気が崩れてしまいましたが、今年はコロナ禍前の水準を思わせるような人の多さでした。これだけ物価が上がっているにもかかわらず、実はそれを物ともしないくらい消費は強いのではと、個人的に思っています。景気の「気」は気持ちの「気」。景気が良くなると皆が思えば、景気も良くなるものです♪
さて、株式市場では、これから上場企業の決算発表のピークを迎え、株価レーティングの記載があるアナリストレポートも次第に増えてくることでしょう。
この時期の投資家の関心ごとは、過ぎた期の数字ではなく、今期の計画です。そのため、いくら前期の計画を大きく上回って着地しても、株価へのインパクトは限定的になる傾向があります。
なので、今期どのくらい伸びる計画になっているかが焦点となります。会社側としては、いきなりアグレッシブな計画を掲げたはいいものの、ハードルを上げ過ぎてしまい未達になってしまうことを恐れます。だから、期初は保守的な計画になりがちなのです。本決算でサプライズが期待しにくいのも、この時期の特徴といえるでしょう。
この時期のアナリストレポートも同様の傾向があります。数は多いですが、短期的なパフォーマンスは期待できないものが多いです。またレポートの量の急増に伴い、レーティング引き上げなども増えるため、いくらポジティブなレポートでも、あまり株価に響かないことが多いです。いわゆる豊作貧乏ですね。
そんな中で、短期だけでなく、中長期的な有望株を見つけるための方法があります。そうした銘柄を見つけるために、今期の会社側の業績予想とアナリストの業績予想を比較してみましょう。ほとんどのアナリストはリスクを回避したがるため、会社予想と同等とすることがあります。そんな中でアナリストの予想が会社予想を大きく上回る銘柄があれば要チェックです。それだけ自信があるということと捉えることができます。
今週、目立ったレーティングで観測されているのは下記の通りです。
〇岩井コスモ証券
CTC<4739> B+→A 目標株価3,600円→4,000円
キヤノン<7751> B+→A 目標株価3,350円→3,750円
〇SMBC日興証券
山崎パン<2212> 2→1 目標株価1,700円→2,300円
〇野村証券
JVCケンウッド<6632> Neutral(中立)→Buy(買い) 目標株価440円→700円
三住トラスト<8309> 新規Buy(買い) 目標株価6,900円
その中でも1~2週間程度のスイングトレードで面白そうだと、私が気になったのはJVCケンウッド<6632>です。
東海東京調査センターが5月8日に投資判断「Neutral(中立)→Buy(買い)」に、目標株価440円を→700円に引き上げたと伝わっています。レポートでは、防災やBCP対策の重要性が高まる中で無線システムの需要が想定以上に拡大しており、PBR(株価純資産倍率)1.0倍に向け株価アップサイドが大きいとしています。
注目点は、東海東京調査センターが24年3月期の調整後営業利益を前期比2.8%減の154億円と、会社計画の148億円を上回ると予想。25年3月期も同11%増の171億円と2ケタ増益を見込んでいることです。先ほども言いましたが、決算発表シーズンにはこうしたレポートが買われやすい傾向が見られます。
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執筆者名:大野芳政
ブログ名:サラリーマン投資家が株式投資でムリなく月10万円を稼ぐ方法
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