ＨＯＹＡはアイケア事業の好調とペンタックス部門の収益改善で増益確保

　ＨＯＹＡは後場の取引時間中に１０年３月期の連結決算を発表した。売上高は半導体用フォトマスクやマスクブランク、ＨＤ（ハードディスク）用ガラス基板などエレクトロオプティクス部門の期前半の不振が響き、４１３５億２４００万円（前期比９％減）と減収となったが、眼鏡レンズなどアイケア分野が好調を維持し、営業利益は６４３億２７００万円（同８．９％増）と増益を確保した。純利益はペンタックス事業の収益改善もあり、前期に計上した減損損失がなくなり、３７８億７５００万円（同５０．８％増）と大幅増益となった。

　１１年３月期の連結業績については、第１四半期（１０年４－６月）決算で１０年９月中間期の見通しを、第３四半期（１０年４－１２月）決算で年間の見通しを発表する方針で、今回は見通しが開示されていない。ただ、前期の第４四半期（１０年１－３月）あたりから、エレクトロオプティクス部門の受注が復調し、今後売上に立ってくる見込みで、年間では２ケタ台の増収、営業増益となることが予想される。

　なお、前期の配当は、１株につき６５円（うち中間配３０円）を据え置く方針。

　午後２時４１分時点の株価は９９円安の２４０３円。（高野龍一）



［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

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