■花王 <4452> 5,235円 (+177円、+3.5%)
花王 <4452> [東証P]が大幅高で3日続伸。ここにきて機関投資家とみられる継続的な買いが入り、上値指向を強めた。円安進行によるハイテクセクターへの買いに一服感が出るなか、好業績のディフェンシブストックに資金をシフトする動きがみられ、同社もその流れに乗っている。前日20日取引終了後には資産運用会社のブラックロック・ジャパンは、同社株の保有比率を高めたことを発表、共同保有の形で従来の6.25%から7.27%に引き上げており、直接的にはこれが株価を刺激した。業績も足もと回復基調で22年12月期業績は営業利益段階で1600億円と前期比2ケタ伸長を見込んでおり、買い安心感があることも株価上昇を後押したようだ。
■JFEシステ <4832> 2,425円 (+74円、+3.2%)
JFEシステムズ <4832> [東証S]が大幅続伸。21日午前10時ごろ、同社の電子帳票システム「FiBridge(ファイブリッジ)シリーズ」とユニリタ <3800> [東証S]の帳票作成システム「DURL(デユール)」とのシステム連携を強化したと発表しており、これが好材料視された。今回のシステム連携は、電子帳票システムの脱ホストやレガシーマイグレーションに際し、レガシーシステム帳票に加え、移行後のオープンシステム帳票も一元管理可能な電子帳票システムの構築が目的。これにより、マイグレーションにおける2つの選択肢である「リライト方式」「リビルド方式」を網羅することで、顧客に最適な連携を提案し、業務効率化・コスト削減といった課題解決に貢献するとしている。
■エコモット <3987> 536円 (+16円、+3.1%)
エコモット <3987> [東証G]が大幅高で3日続伸。21日午前10時ごろ、北海道大学発ベンチャーでIoT・人工知能(AI)を用いたソリューション開発などを手掛けるティ・アイ・エル(TIL、東京都千代田区)と資本・業務提携したと発表。この提携により、ビックデータ収集やAI構築のプロセスを外部化し、AIを活用した製品開発などに集中する構え。今後、自社のAI人材をTILに出向させるなど連携を深め、技術ノウハウの共有や発展といったシナジー獲得を目指していく。
■日電産 <6594> 8,970円 (+244円、+2.8%)
日本電産 <6594> [東証P]が3日続伸。国内企業の決算発表がこれから本格化するが、3月決算銘柄では同社はその先陣を切って21日発表が予定されており、マーケットの注目度は非常に高い。同社は産業用モーターのほか、電気自動車(EV)向け駆動モーターに注力しており、EV関連のシンボルストックの一角としても存在感を示している。米国では日電産に先立って、EV大手テスラ
■AGP <9377> 560円 (+14円、+2.6%)
エージーピー <9377> [東証S]が反発。同社は21日、関西国際空港を運営する関西エアポート(大阪府泉佐野市)から手荷物カートUVC除菌装置2台を受注したと発表。前日20日には航空機が駐機中に使用する補助動力装置について、ANAグループのピーチ・アビエーションがAGPの航空機用地上動力設備(GPU)の使用を開始したことを明らかにしており、これを受けて動意づく場面があった。
■日本情報C <4054> 1,114円 (+25円、+2.3%)
日本情報クリエイト <4054> [東証G]が5日ぶりに反発。20日の取引終了後、システムソフト <7527> [東証P]の子会社であるSS Technologiesと5月下旬をめどに商品連携に関する提携を開始すると発表。提携により、同社の「電子契約システム」をSS Technologiesが提供する不動産会社向けSaaS「SKIPS」上で利用できるようになるという。デジタル改革関連法の成立によって22年5月中旬までに不動産賃貸・売買契約の完全電子化が実現する予定となっている。
■アコム <8572> 348円 (+7円、+2.1%)
アコム <8572> [東証S]が3日続伸。20日の取引終了後に22年3月期業績予想の修正を発表。純利益を610億円から557億円(前の期比29.4%減)へ減額したものの、市場予想(470億円程度)をなお上回る水準にあることから、同社株を積極的に売る動きにはつながらなかったようだ。利息返還損失引当金の不足額を繰り入れしたことが利益の押し下げ要因。包括信用購入あっせん収益が計画を上回ったことなどから、営業収益については2607億円から2621億円(同1.6%減)へ小幅に引き上げた。なお、期末配当予想の増額も発表し、従来予想比1円増の4円に見直した。これにより、年間配当は7円(前の期6円)となる見込みだ。
■クボタ <6326> 2,318円 (+45円、+2.0%)
クボタ <6326> [東証P]が3日続伸。20日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好材料視された。上限を1150万株(発行済み株数の1.0%)、または200億円としており、取得期間は4月21日から12月15日まで。株主還元策の一環として、1株あたりの価値を向上させるためという。
■王子HD <3861> 623円 (+8円、+1.3%)
王子ホールディングス <3861> [東証P]が3日続伸。そのほか、日本製紙 <3863> [東証P]、大王製紙 <3880> [東証P]など製紙株が軒並み強い動きをみせた。原料価格の値上がりに折からの円安も加わり、製紙業界はコスト上昇圧力に晒されているが、これを製品価格の値上げで吸収する動きが顕著となっており、株価はこれを評価して王子HDを筆頭に各社とも上値指向にある。昨年来段ボール原紙の値上げが浸透、直近では菓子箱や化粧品の箱などに使われる白板紙の値上げも製紙メーカーにとって追い風材料となった。
■ウッドF <8886> 3,595円 (+45円、+1.3%)
ウッドフレンズ <8886> [東証S]が反発。20日の取引終了後、岐阜県美濃加茂市及び八百津町に製材工場を新設すると発表しており、これが好感された。新工場は木質バイオマス発電設備を有する製材工場で、地域森林事業者と協働することで、国産木材の安定的かつ持続可能な供給体制を整え、原木調達、建設資材の製造、建築まで一貫して森林資源をムダなく活用する仕組みを構築するという。総投資額は約60億円。稼働時期は24年9月を予定している。
■ニコン <7731> 1,494円 (+14円、+1.0%)
ニコン <7731> [東証P]が3日続伸。同社の海外売上比率は高く、足もとの急激な円安は買い要因とみられているほか、旧世代を含む 半導体製造装置の露光装置への需要増が伝えられており、業績拡大期待が膨らんでいる。オランダの半導体製造装置大手、ASMLホールディングADR
※21日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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