<動意株・21日>(大引け)=アウン、クボテック、ムロコーポレーションなど
クボテック<7709.T>=後場に入り上げ幅拡大。同社はこの日正午ごろ、19年3月期の連結業績予想について、最終損益を1億8000万円の赤字から収支均衡(前期1億2200万円の黒字)へ上方修正したことが好感されている。同時に京都第二工場の閉鎖と譲渡を発表しており、これに伴い約4億5000万円の特別利益が発生することなどが要因としている。一方、たな卸資産の評価減により約2億2000万円の損失などが見込まれるとしており、営業損益を5億6000万円の赤字から7億8000万円の赤字(前期1億9500万円の黒字)へ下方修正している。
ムロコーポレーション<7264.T>=一時ストップ高。きょう付けの日刊工業新聞で、「日系自動車部品メーカーからハイブリッド車(HV)に搭載するモーター向けプレス部品を新規受注した」と報じられたことが好材料視されているようだ。記事によると、受注したのはHVに搭載するモーターに組み込まれるステンレス製のプレス部品という。また、7月をメドに加圧能力1200トンの大型プレス機を1台導入して部品の供給体制を整え、月約4万個を供給する見通しとあり、業績への貢献が期待されている。
アンジェス<4563.T>=ストップ高。同社は大阪大学発のバイオベンチャーで遺伝子治療薬の開発を進めている。そのなか、市場で注目されていた同社開発の重症虚血肢治療薬「コラテジェン」が20日、厚生労働省の専門家会議で承認され、今年5月にも国内で初めて登場する見通しとなった。これを材料視する買いが集中している。
コマツ<6301.T>、日立建機<6305.T>=いずれも上昇。米中貿易交渉への進展期待から世界株市場はリスクオンの流れにある。中国では政府による経済政策の効果が今後発現してくることが予想され、これを見込んで中国株市場では2月に入り上海総合指数が急速に水準を切り上げている。中国関連に位置付けられる両銘柄も目先海外ヘッジファンドとみられる短期筋のショートカバーを絡め、リターン・リバーサル狙いの買いが流入している。
ソレイジア・ファーマ<4597.T>=ストップ高。この日の寄り前に、がんなどの化学療法及び放射線療法による口内炎に伴う疼痛緩和口腔用液「エピシル」が、中国における医療機器輸入販売承認を取得したと発表しており、これを好感した買いが入っている。エピシルは、がんなどの治療により生じる口内炎の疼痛を管理及び緩和する持ち運び可能な携帯型の医療機器。同社が中国で実施したがん患者60例を対象とした多施設共同無作為化群間比較臨床試験では、エピシル使用群が比較対照に比べて有意に口腔内疼痛スコアが軽減することが確認され、エピシルを使用した患者の93%が次回の使用を希望する結果が示されたという。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:minkabuPRESS
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