■旭有機材 <4216> 2,278円 (+187円、+8.9%)
旭有機材 <4216> [東証P]が急反発し年初来高値を更新。7月29日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を700億円から715億円(前期比10.5%増)へ、営業利益を68億円から77億5000万円(同17.9%増)へ、純利益を49億円から57億円(同19.4%増)へ上方修正したことが好感された。第1四半期(4-6月)において、管材システム事業における海外売り上げが好調に推移したほか、国内外で半導体向け製品の販売が増加したことが要因としている。また、為替が円安傾向にあることもプラスに働く。同時に発表した第1四半期(4-6月)決算は、売上高167億6400万円(前年同期比22.7%増)、営業利益20億6800万円(同2.5倍)、純利益15億3600万円(同2.4倍)だった。
■日本ライフL <7575> 1,070円 (+81円、+8.2%)
日本ライフライン <7575> [東証P]が急反発。同社は7月29日大引け後に決算を発表。23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比10.6%増の26.7億円に伸び、4-9月期(上期)計画の43.9億円に対する進捗率は60.9%に達し、5年平均の46.0%も上回ったことで好感されたようだ。
■住友ファーマ <4506> 1,123円 (+84円、+8.1%)
住友ファーマ <4506> [東証P]が急反発。同社は7月29日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表、23年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比6.5倍の311億円に急拡大し、通期計画の220億円に対する進捗率が141.4%とすでに上回り、さらに5年平均の27.0%も超えたことで好感されたようだ。
■東競馬 <9672> 4,440円 (+330円、+8.0%)
東京都競馬 <9672> [東証P]が3日ぶりに急反発。同社は7月29日取引終了後、22年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比12.0%増の69億9900万円となり、通期計画131億3100万円に対する進捗率は53.3%となった。売上高は同11.5%増の167億円で着地。SPAT4(地方競馬インターネット投票システム)の売り上げが好調だったほか、東京サマーランドのゴールデンウイーク営業を実施(前年はなし)したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。
■モノタロウ <3064> 2,537円 (+172円、+7.3%)
MonotaRO <3064> [東証P]が4日続急伸。7月29日の取引終了後に発表した第2四半期累計(1-6月)連結決算が、売上高1098億6300万円(前年同期比19.6%増)、営業利益131億3600万円(同10.4%増)、純利益93億1700万円(同11.7%増)となり、従来予想の営業利益(117億200万円)を上回り、減益予想から一転して増益で着地したことが好感された。事業者向けネット通販事業、購買管理システム事業(大企業連携)ともに注文単価、顧客数が増加し計画を上振れたことに加えて、円安によりロイヤルティー収入も上振れた。また、粗利率、販管費率が改善したことも寄与した。22年12月期通期業績予想は、売上高2260億7300万円(前期比19.2%増)、営業利益243億8000万円(同1.0%増)、純利益170億6700万円(同2.8%減)の従来見通しを据え置いている。
■TOTO <5332> 4,830円 (+325円、+7.2%)
TOTO <5332> [東証P]が急伸。同社は7月29日大引け後に決算を発表。23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比18.7%増の153億円に伸び、4-9月期(上期)計画の161億円に対する進捗率は95.4%に達し、5年平均の35.7%も上回ったことで好感されたようだ。
■シミックHD <2309> 1,632円 (+102円、+6.7%)
シミックホールディングス <2309> [東証P]が4日続急伸。6月下旬以降は漸次上値指向を継続してきたが、足もとで一気に上げ足を加速させた。治験支援ビジネスで国内トップクラスの実績を持つが、新型コロナウイルスの治療薬及びワクチン関連業務やコールセンター事業などが好調で業績を押し上げている。同社は前週末7月29日取引終了後に22年9月期の業績予想の修正を発表、売上高は従来予想の970億円から1060億円(前期比24%増)に、営業利益は76億円から86億円(同75%増)に増額修正しており、営業利益は前期に達成した過去最高利益49億2000万円を大幅に更新する見通し。これを好感する買いを呼び込む格好となった。
■味の素 <2802> 3,723円 (+225円、+6.4%)
味の素 <2802> [東証P]が3日ぶりに急反発。同社は7月29日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表、23年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比25.7%増の277億円に伸びたことで好感されたようだ。なお、通期計画の770億円に対する進捗率は36.0%に達したものの、5年平均の45.2%を下回った。
■四国電 <9507> 836円 (+50円、+6.4%)
四国電力 <9507> [東証P]が急反発。同社は7月29日大引け後に決算を発表、23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は49.1億円の黒字(前年同期は38.5億円の赤字)に浮上して着地したことで好感されたようだ。
■アズワン <7476> 6,690円 (+400円、+6.4%)
アズワン <7476> [東証P]が急反発。同社は7月29日大引け後に決算を発表、23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比7.0%増の25.1億円に伸びたことで好感されたようだ。なお、4-9月期(上期)計画の47.2億円に対する進捗率は53.3%となり、5年平均の51.1%とほぼ同水準だった。
■東応化 <4186> 7,250円 (+390円、+5.7%)
東京応化工業 <4186> [東証P]が急反発。7月29日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を1621億円から1718億円(前期比22.7%増)へ、営業利益を246億円から300億円(同44.9%増)へ、純利益を167億円から204億円(同14.9%増)へ上方修正したことが好感された。堅調な半導体需要に加えて、為替が想定よりも円安となったことで上期業績が計画を上回ったことが要因。また、今後の為替レートの見通しもプラスに働くとしている。
■リケンテクノス <4220> 493円 (+24円、+5.1%)
リケンテクノス <4220> [東証P]が続急伸。同社は7月29日大引け後に決算を発表、23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比36.9%増の24.6億円に拡大し、4-9月期(上期)計画の28億円に対する進捗率は87.9%に達し、5年平均の53.6%も上回ったことで好感されたようだ。
■黒崎播磨 <5352> 4,675円 (+225円、+5.1%)
黒崎播磨 <5352> [東証P]が急反発。同社は7月29日大引け後に決算を発表、23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比46.3%増の34.2億円に拡大したことで好感されたようだ。また、業績好調に伴い、従来未定としていた今期の上期配当を110円(前年同期は100円)実施する方針とした。下期配当は引き続き未定。
■洋缶HD <5901> 1,600円 (+74円、+4.9%)
東洋製罐グループホールディングス <5901> [東証P]が大幅高で3日続伸。前週末7月29日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を8900億円から8970億円(前期比9.2%増)へ、営業利益を20億円から85億円(同75.1%減)へ、純利益を70億円から130億円(同70.7%減)へ上方修正しており、これを好感した買いが入った。足もとの動向を踏まえ原材料価格などの高騰に対する製品価格改定の見込みを見直したほか、海外において包装容器などの販売数量が増加することが要因としている。同時に発表した第1四半期(4-6月)決算は、売上高2255億9500万円(前年同期比12.9%増)、営業利益79億5200万円(同47.3%減)、純利益110億6100万円(同8.9%減)だった。
■持田薬 <4534> 3,400円 (+140円、+4.3%)
持田製薬 <4534> [東証P]が大幅高で3日ぶりに反発。1日午後2時ごろに発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高276億9200万円(前年同期比1.2%増)、営業利益42億6500万円(同34.0%増)、純利益31億5500万円(同18.9%増)と大幅増益となったことが好感された。新薬については、抗うつ剤「レクサプロ」が前年同期を下回ったものの、潰瘍性大腸炎治療剤「リアルダ」、慢性便秘症治療剤「グーフィス」「モビコール」、痛風・高尿酸血症治療剤「ユリス」の売り上げが伸長した。また、研究開発費など販管費が減少したことも寄与した。23年3月期通期業績予想は、売上高1050億円(前期比4.7%減)、営業利益85億円(同40.9%減)、純利益64億円(同39.4%減)の従来見通しを据え置いている。同時に、上限を119万株(発行済み株数の3.17%)、または35億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は22年8月2日から23年3月24日までで、株主還元の充実及び資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することが目的という。
■新光電工 <6967> 3,535円 (+140円、+4.1%)
新光電気工業 <6967> [東証P]が大幅高で3日ぶりに反発。7月29日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を3170億円から3220億円(前期比18.4%増)へ、営業利益を850億円から930億円(同30.3%増)へ、純利益を590億円から670億円(同27.3%増)へ上方修正したことが好感された。第1四半期に、パソコン向けなどにフリップチップタイプパッケージの需要が増加するとともに、プラスチックBGA(ボールグリッドアレイ)基板が先端メモリー向けに拡大したことが要因。第2四半期以降はこれらの需要減少を見込むものの、一方で想定レートを1ドル=118円から125円へ見直したことによる影響を織り込んだとしている。なお、第1四半期(4-6月)決算は、売上高793億8300万円(前年同期比36.7%増)、営業利益260億1700万円(同87.1%増)、純利益195億4800万円(同93.8%増)だった。また同時に、 半導体メモリー向けプラスチックBGA(ボールグリッドアレイ)基板の生産能力を増強すると発表した。新井工場(新潟県妙高市)に280億円を投じて新棟を建設し、既に設備投資に着手している新ライン(23年度稼働予定)による寄与分を含め、現行比約2倍程度に増強することを見込む。
■トヨタ <7203> 2,212円 (+75円、+3.5%)
トヨタ自動車 <7203> [東証P]が大幅続伸。外国為替市場で急速にドル売り・円買いの動きが進み、足もと1ドル=132円台前半まで円高に振れている。為替感応度では国内製造業の中でも群を抜く同社にとっては逆風材料となるが、2200円近辺で売り物を吸収する強さをみせた。市場では「いくら今期想定為替レートが1ドル=115円であるとはいえ、足もと急速な円高傾向にあることは、同社の利益採算向上期待を剥落させることでマイナス材料には違いないし、サプライチェーン問題による減産の挽回生産もままならないなかで、不思議な感じも受ける。だが、同社株をはじめ大手自動車株には外資系など機関投資家経由の空売りが入っていることが想定され、今週のトヨタ決算発表を目前にその手仕舞い買い戻しが作用しているのではないか」(中堅証券ストラテジスト)との見方が出ている。
※1日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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