■フレクト <4414> 2,184円 (+400円、+22.4%) ストップ高
フレクト <4414> [東証G]がストップ高。クラウドソリューション事業を手掛けるが、企業の旺盛なデジタルトランスフォーメーション(DX)需要を追い風に、会社側の想定を上回る案件獲得が進んでいる。18日取引終了後、23年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来計画の2億100万円から2億6100万円(前の期比2%増)に増額し、減益予想から一転増益見通しに変わった。前の期に続く過去最高益更新となる。これを受けて投資資金が集中した。株価は2月上旬から3月中旬にかけて急落し、その後は大底圏でのもみ合いが続いていたこともあり、時価は値ごろ感からの買いが誘導されやすいタイミングにあった。
■万世電機 <7565> 3,835円 (+700円、+22.3%) ストップ高
萬世電機 <7565> [東証S]がストップ高。同社は18日取引終了後、23年3月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益の見通しを従来の7億5000万円から11億円(前の期比2.0倍)に上方修正したことが好感されたようだ。売上高予想も207億円から231億2000万円(同23.9%増)に引き上げた。部品材料不足に起因する納期の長期化による影響などから一部の顧客で生産調整の動きがみられたものの、企業のデジタル化やグリーン投資などに関連する設備投資が追い風となった。また、期末配当を従来計画比5円増額の33円とすることも発表。これにより、中間配38円とあわせた年間配当は71円(前の期実績は56円)となる。
■チャットW <4448> 1,115円 (+150円、+15.5%) ストップ高
Chatwork <4448> [東証G]がストップ高に買われ、年初来高値を更新。18日、ビジネスチャットの「Chatwork」について、ビジネスプランとエンタープライズプランの利用料金の改定を発表。業績へのポジティブな影響を期待した買いを集めたようだ。改定日は7月3日。1ユーザーごとの月額料金(税抜)を、ビジネスプランでは年間契約の場合、500円から700円(月間契約では600円から840円)に、エンタープライズプランでは800円から1200円(同960円から1440円)に値上げする。
■カクヤスG <7686> 1,505円 (+202円、+15.5%) 一時ストップ高
カクヤスグループ <7686> [東証S]が続急騰、一時ストップ高に買われ年初来高値を更新。18日の取引終了後、集計中の23年3月期連結業績について、売上高が1140億円から1149億円(前の期比34.4%増)へ、営業利益が4億円から7億8000万円(前の期33億2800万円の赤字)へ、最終利益が2億円から5億5000万円(同28億800万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の5類への移行決定などを受けて、酒類需要の増加が2月並びに3月の売り上げ伸長につながったことが要因としている。なお、未定としていた期末配当予想を20円にするとあわせて発表した。年間配当は30円(前の期20円)となる予定。
■IGポート <3791> 3,290円 (+380円、+13.1%)
IGポート <3791> [東証S]が急反騰。岩井コスモ証券は18日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は4000円とした。同社は「SPY×FAMILY(スパイファミリー)」や「攻殻機動隊」など数多くの人気アニメ作品を制作するアニメ制作グループの持ち株会社。23年5月期はコミック(マンガ)の電子書籍などが想定以上に好調で、第3四半期決算発表時に業績予想の上方修正を公表。24年5月期はヒットアニメSPY×FAMILY関連などの収益拡大が期待され、新たな増益局面を迎えている。具体的には、23年5月期に連結営業利益は前期比59.9%増の9億1600万円、24年5月期の同利益は11億円を見込んでいる。同証券では、世界的に人気を集めている日本アニメの有力制作会社として中期的な成長が期待できる、と評価している。
■NFKHD <6494> 107円 (+9円、+9.2%)
NFKホールディングス <6494> [東証S]が急伸。18日の取引終了後、24年3月期に特別利益(固定資産譲渡益)を計上する見込みになったと発表しており、これが好感された。譲渡資産は横浜市にある土地・建物(倉庫、実験設備)で、譲渡益は5億4100万円。引き渡し予定日は8月10日。なお、同件が23年3月期業績に与える影響については現在精査中としている。
■セルシード <7776> 552円 (+44円、+8.7%)
セルシード <7776> [東証G]がマドを開けて続急伸、600円近辺を横に走る25日移動平均線とのマイナスカイ離解消に向けた動きで大勢トレンド転換を示唆した。東京女子医大発のバイオベンチャーで医療用細胞シートの開発を手掛け、食道の機能再生をはじめ再生医療関連の有力株としてマーケットの注目度が高い。温度応答性細胞培養器材製品が米食品医薬品局(FDA)のメディカルデバイスマスターファイル登録などが材料視された経緯があるが、需給先行のモメンタム相場が続いており、今月に入って信用規制解除を絡め再び投資資金攻勢の思惑が浮上している。
■ハナツアーJ <6561> 2,075円 (+156円、+8.1%)
HANATOUR JAPAN <6561> [東証G]が続急伸、フシ目の2000円大台を回復した。同時に3月9日につけた高値2017円を約1ヵ月半ぶりに上回り、年初来高値を更新した。インバウンド専門の旅行会社で団体客を対象とする手配業務のほかバスやホテル運営などを手掛けており、ここ増勢一途となっている外国人観光客を追い風材料に収益回復への期待が大きい。19日は引け後に3月の訪日外国人客数の発表を控えており、上値を見込んだ買いを誘導した。
■CS-C <9258> 609円 (+42円、+7.4%)
CS-C <9258> [東証G]が急反発し年初来高値を更新。18日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、スパークス・グループ <8739> [東証P]傘下のスパークス・アセット・マネジメントのCS-C株式保有割合が5.35%から6.55%に上昇したことが判明。この買い増しを受けて需給思惑から買われたようだ。なお、保有目的は純投資としている。
■メタリアル <6182> 1,487円 (+100円、+7.2%)
メタリアル <6182> [東証G]が急伸。18日の取引終了後、同社との協業で、ロボットベンチャーのドーナッツ ロボティクス(東京都港区)がチャットGPTを高齢者向けにチューニングし、見守りロボットに搭載すると発表した。これが株価の支援材料となったようだ。羽田空港で実験を行った受付ロボット「cinnamon」にチャットGPTを搭載。高齢者が抱える孤独感の解消と、生活の質の向上につなげる。高齢者との実験を経て、ロボットの量産化を検討する予定としている。
■T&S <4055> 2,019円 (+128円、+6.8%)
ティアンドエス <4055> [東証G]が続急伸。最先端半導体工場向けにシステム開発や運用・保守などを行っており、 人工知能(AI)領域へも積極展開を図っている。18日取引終了後、画像認識AIアルゴリズムが国内大手精密機器メーカー製の外観検査装置に採用されたことを発表しており、これを材料視する買いを呼び込む格好となった。同社の株価は3月27日にマドを開けて上放れたが、今週明けの17日に前週末の決算内容をネガティブ視した売りを浴び、今度はマドを開けて下落、チャート面ではアイランドリバーサルを形成していた。19日は改めて買い直される展開で2000円台に復帰した。
■守谷輸送機 <6226> 899円 (+54円、+6.4%)
守谷輸送機工業 <6226> [東証S]が3日ぶりに急反発。18日の取引終了後に23年3月期業績予想の修正を発表。営業利益を5億800万円から7億5000万円(前の期比58.7%減)へ引き上げており、これを好感した買いが入った。利益率の良い案件が着工できたことや、為替レートが想定より円高に推移し材料コストが低下したことなどが寄与。一方、売上高については一部案件の着工時期が翌期にずれ込んだため、157億円から154億円(同10.9%増)へ引き下げた。年15円の配当予想に変更はない。
※19日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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