大幅反発。前日に発表している業績修正が買い材料視されている。23年3月期営業利益は従来予想の5.1億円から7.5億円、前期比58.7%減に上方修正。一部案件のずれ込みなどで売上はやや下振れも、好採算案件の着工、材料コストの想定以上の低減などが背景となっているもよう。過度な警戒感の後退につながっているようだ。同社では上半期の決算発表前に業績予想を大幅に下方修正していた。
萬世電機<7565>:3835円 カ -
ストップ高買い気配。前日に業績・配当予想の上方修正を発表している。23年3月期営業利益は従来予想の7.5億円から11億円、前期比2倍の水準にまで引き上げ。企業のデジタル化やグリーン投資などに関連する設備投資が好調に推移していることが背景。第3四半期までの状況から上振れ期待はあったが、修正幅の大きさにインパクトが強まっているもよう。また、年間配当金も従来計画の66円から71円に引き上げている。
ディスコ<6146>:14540円(+160円)
反発。23年3月期営業利益が初めて1000億円を超える見通しとの観測報道が伝わっている。前期比2割近く増加し、3期連続で最高益を更新したようだ。営業利益は1100億円に迫る公算で、従来の会社予想1032億円や市場コンセンサス1066億円を上回るとされており、買い安心感が先行しているもよう。EV市場などの拡大を受け、電力の制御に不可欠なパワー半導体向けの製造装置の出荷が伸びたほか、円安も追い風となったようだ。
LIXIL<5938>:2093円(-52円)
続落。前日に23年3月期業績予想の下方修正を発表している。事業利益は従来予想の420億円から260億円、前期比59.9%減に引き下げ。第3四半期までの状況210億円、前年同期比66.0%減から下振れ自体は想定線とみられるが、修正幅の大きさをマイナス視へ。国内新設住宅着工の減少による新築向け製品の販売減、米州の流通在庫調整解消時期の遅れによる販売減、中欧の需要軟化などが下振れ要因とされている。
ニデック<6594>:6640円(-156円)
反落。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に格下げ、目標株価も11800円から6500円にまで引き下げている。不確実性の高い事業環境の中、従来強みを発揮したHDDモーターと異なるモジュールビジネスモデルで勝ち切れる予想を、現時点で織り込むのは困難と判断しているもよう。また、ポスト永守体制の在り方を見極める局面であるとも指摘。なお、23年3月期以降の業績予想はコンセンサスを下回る水準へと修正している。
メタリアル<6182>:1489円(+102円)
大幅高。ロボットベンチャーのドーナッツ ロボティクス(東京都港区)と協業し、対話型AIチャットボッド「ChatGPT」を高齢者向けにチューニングし、見守りロボットに搭載すると発表している。受付ロボット「cinnamon」に高齢者向けChatGPTを搭載することで、高齢者が持つ孤独感を最新のテクノロジーで解消し、高齢者の幸福感と生活の質の向上を目指す。
ティアンドエス<4055>:1991円(+100円)
大幅に続伸。自社の先進技術ソリューションカテゴリーが独自に提案した画像認識AIアルゴリズムが、国内大手精密機器メーカーが製造販売する外観検査装置に採用されると発表している。顧客に対して技術的有効性を示してきた結果、従来の手法よりも高精度な部品位置決定を実現したという。画像認識AIアルゴリズムの拡販が期待できるとの見方から買いが入っているようだ。
タスキ<2987>:1042円(+3円)
3日ぶり反発。SaaS事業などを展開する子会社ZISEDAI(東京都港区)が土地仕入管理サービス「TASUKI TECH LAND」で対話型AIチャットボッド「ChatGPT」を活用したプログラムの実装を開始したと発表している。OCRと文脈を読み取って文章生成が可能なChatGPTを組み合わせることで紙媒体情報のデータ移行がスムーズ化し、TASUKI TECH LANDの導入障壁を下げることにつながるとしている。 <ST>
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