情報・印刷・産業システム機材の売上高は前年同期比8.1%減の189.97億円、利益面では文書のデジタル化事業や業務用ろ過フィルターの減収の影響と、印刷材料の収益性が悪化し、営業利益は同47.0%減の5.41億円となった。情報・産業システム機材は、工業用検査機材の販売が点検業務需要を取り込み順調に推移した。一方、文書のデジタル化事業は官公庁・自治体からの大口案件の減少や収益性重視の受注などの影響により低調に推移した。また、業務用ろ過フィルターの販売は半導体等の需要減の影響を受けた。印刷システム機材は、印刷機器の販売はPOD機器や多目的インクジェットプリンターの販売が伸長し概ね順調に推移したが、印刷材料の販売が需要減少の影響を受け低調に推移した。
金融汎用・選挙システム機材の売上高は同34.8%減の46.74億円、利益面では選挙システム機材の減収影響を受け、営業利益は同85.2%減の1.87億円となった。金融汎用システム機材は、貨幣処理機器の販売が金融機関を中心に、新紙幣発行に伴う更新需要などを取り込み概ね順調に推移した。選挙システム機材は、統一地方選挙向けに投票用紙読取分類機などの選挙機器や、投開票管理システムの販売が概ね順調に推移したが、前年度実施された参議院選挙の実績に及ばず前年実績を下回った。
紙・紙加工品の売上高は同2.3%増の92.14億円、利益面では板紙と印刷・情報用紙の価格修正により販売価格が上昇し、収益性が改善され、営業利益は同44.9%増の1.89億円となった。医薬品や化粧品向け紙器用板紙などの販売が伸長し、順調に推移した。印刷用紙や情報用紙の販売も概ね順調に推移した。
不動産賃貸・リース事業等の業績は概ね順調に推移し、売上高は同3.5%減の5.78億円、営業利益は同20.1%減の1.55億円となった。
2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比1.8%増の337.39億円、営業利益が同26.7%減の7.90億円、経常利益が同73.3%増の19.46億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同87.4%増の14.39億円を見込んでいる。
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