■株式見通し:まずは、重要イベントの一つが通過
■前場の注目材料:コナカ、20/9期最終黒字に転換する見通し
■川重、世界初の液化水素運搬船、神戸工場で進水式
■まずは、重要イベントの一つが通過
12日の日本株市場は、米株高の流れを受けて買いが先行するも、その後はこれまで同様、こう着感の強い相場展開が続きそうである。11日の米国市場は、NYダウが29ドル高だった。注目されていたFOMCでは、大方の予想通り政策金利が据え置かれた。経済活動の緩やかな拡大を理由に2020年中の政策金利据え置きを示唆したことから、先行き不透明感が払拭されたことが材料視されている。半導体株がけん引する格好での上昇により、指数インパクトの大きい値がさ株への波及が意識されよう。シカゴ日経225先物清算値は大阪比75円高の23445円。円相場は1ドル108円50銭台で推移している。
まずは、重要イベントの一つが通過したことになるが、英国総選挙のほか、15日に期限を迎える米国による対中関税発動の行方を見極めたいとする模様眺めムードが引き続き強まりやすいところ。また、明日の先物オプション特別清算指数算出(SQ)を控えていることも動きづらくさせそうだ。そのため、買い一巡後はオプション権利行使価格のレンジとなる23375-23500円処でのこう着といったところであろう。
物色としては先物主導で上昇した後は、リバランス中心の売買。その為、方向感は出難い状況でもあるため、次第に個人主体の中小型株や出遅れ感の強い個別材料株等へ値幅取り狙いの資金は向かいやすいと考えられる。直近のIPOも好スタートを切っていることもあり、個人の需給状況は良好であろう。換金売り等が他の中小型株物色に波及してくるようだと、より個人投資家のセンチメント改善にもつながろう。
なお、日経平均は狭いレンジ取引が続いており、テクニカル面では5日線や25日線レベルでの攻防をみせている。5日、25日線との短期デッドクロス示現をやや不安視する向きもあるが、基本的には重要イベントを控えているため、想定内のこう着といったところであろう。調整局面があるようだと、引き続き、押し目拾いのタイミングとなろう。
■コナカ、20/9期最終黒字に転換する見通し
コナカ<7494>は、2020年9月期の最終損益が1.1億円の黒字(前期は53億円の赤字)になる見通しだと発表。前期に採算が悪化した店舗などに関わる減損損失を計上した反動が出る。営業利益は11倍の8.3億円を計画。前期に在庫処分で値引き販売を積極化した反動で粗利率が改善する見込み。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(27911.30、+29.58)
・ナスダック総合指数は上昇(8654.05、+37.87)
・シカゴ日経225先物は上昇(23445、大阪比+75)
・SOX指数は上昇(1759.20、+38.30)
・VIX指数は下低下(14.99、-0.69)
・米長期金利は低下
・日銀のETF購入
・株安局面での自社株買い
・三菱ケミHD<4188>DX加速、センシング・自動化技術を国内全工場に導入
・川重<7012>世界初の液化水素運搬船、神戸工場で進水式
・クボタ<6326>米VCプロに参加、農業の新事業を創出
・エスケーエレク<6677>有機ELパネル向け設備増強、日台で
・三井化学<4183>素材の「感性」価値を数値化、自動車内装材など向け
・大阪ガス<9532>英イグルーに出資、家庭向けエネ小売り参入
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 10月機械受注(船舶・電力を除く民需)(前月比予想:+0.5%、9月:-2.9%)
・10:30 雨宮日銀副総裁あいさつ
<海外>
・特になし
<SF>
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