ナガイレーベン<7447>の自己資本比率は89.2%(2022年8月期末)と高くなっており、財務内容は安定している。さらに、同社の業態から考えると、利益が急速に悪化する可能性は低く、収益の安定が続くと予想される。これらの結果、社外への配分(主に配当金)が少ないと毎年留保された利益が自己資本に積み上がっていくことになり、自己資本当期純利益率(ROE)が低下していく、つまり資本効率が低下することになる。しかしながら同社では、利益成長に見合う増配に加えて、自己株式の取得を含めた総合的な株主還元を積極的に行っており、これによって高いROE(2022年8月期9.0%)を維持している。
同社は単体ベースでの配当性向50%以上を公約していることから、2017年8月期には年間配当をそれまでの50.0円から60.0円に増配し、2018年8月期から2022年8月期まで年間60.0円の配当を実施、2023年8月期も年間60.0円の配当を予定している。加えて、資本効率の向上と経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することを目的として、2022年8月期には612,700株(1,231百万円)の自己株式取得及び2,500,000株の自己株式消却を行った。強固な財務体質に加え、このような積極的な株主還元の姿勢は評価に値すると言える。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<SI>
この銘柄の最新ニュース
ナガイレーベのニュース一覧- 【↓】日経平均 大引け| 急反落、中東リスクを警戒し3万8000円台割れ (10月2日) 今日 18:18
- 2024年8月期 決算説明会 今日 16:00
- 決算マイナス・インパクト銘柄・引け後 … ダイセキ、ナガイレーベ、クラウディア (10月1日発表分) 今日 15:23
- 出来高変化率ランキング(14時台)~イシン、ジェリビンズなどがランクイン 今日 14:44
- 出来高変化率ランキング(13時台)~ビザスク、雨風太陽などがランクイン 今日 13:44
マーケットニュース
- 明日の株式相場に向けて=外国人の「劇的買い転換」アノマリー (10/02)
- 東京株式(大引け)=843円安、中東の地政学リスクを警戒し急反落 (10/02)
- 2日香港・ハンセン指数=終値22443.73(+1310.05) (10/02)
- 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、有事のドル買いも144円台は売り (10/02)
ナガイレーベンの取引履歴を振り返りませんか?
ナガイレーベンの株を取引したことがありますか?みんかぶアセットプランナーに取引口座を連携すると売買履歴をチャート上にプロットし、自分の取引を視覚的に確認することができます。
アセットプランナーの取引履歴機能とは※アセプラを初めてご利用の場合は会員登録からお手続き下さい。