1. 沿革
日本リビング保証<7320>は、2009年3月に創業し、2024年に創業16期目を迎えた。「独創的なリアルとデジタルなサービスで、暮らしの資財価値を最大化するWorthTech Company」と定義付けている。
(1) 創業当時
同社は2009年3月に設立された。会社設立当初は、複数のアイデア(商品・サービス)を検討していたが、試行錯誤した結果、同年8月に「住宅設備の延長保証サービス」を発表した。
(2) 「住宅設備の延長保証サービス」の誕生
創業メンバーは、以前より「地震保険」を取り扱っていた。それをどうやって応用するか検討するなか、住宅会社を通じて販売するビジネスモデルを築いていった。一方、住宅会社では「火災保険」「耐震保険」など保険サービスは品揃えしていた。そこで、“空白になっている”保険サービスはないかと探した結果、「住設機器の延長保証サービス」にたどり着いた。住宅設備(特にキッチン、バス、トイレなど水回り)は通常メーカー保証が1~2年で終了するところを10年間の延長保証としている。実際に同社のユーザー調査結果をみても、水回り設備の不具合は新築10年以内に2~3回発生、そのうち91%がメーカー保証期限切れに発生し、修理費用も3~30万円程度かかるため、住宅オーナーの大きな困りごとになっていた。業界初の同サービスは、その後も様々な独自のアイデアを付与し、「住み心地」「便利さ」「安心感」など住宅オーナーの顧客体験を通して徐々に浸透していった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水啓司)
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