■改めて決算内容を評価した物色に向かわせよう
■三菱地所、1Q営業利益 42.0%減 484億円
■前場の注目材料:景気「拡大」予想82%、主要114社アンケート
■改めて決算内容を評価した物色に向かわせよう
14日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。11日の米国市場はNYダウが105ドル高、ナスダックは93ポイント安だった。7月の生産者物価指数(PPI)が予想を上回る伸びとなったため、利上げ終了期待が後退したとの見方から売り優勢の相場展開だった。NYダウはその後上昇に転じたものの、金利上昇でハイテクは引き続き弱く終日軟調に推移し、まちまちで終了。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比105円安の32455円。円相場は1ドル144円90銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時32810円まで買われる場面も見られたが、その後は軟化し、節目の32500円はキープできなかった。25日線が位置する32500円辺りでの底堅さを見極めることになりそうだ。また、先週はバイデン米大統領が量子コンピューターや人工知能(AI)分野の一部の中国企業への米国の投資を規制する大統領令に署名したと報じられ、ハイテク株の弱さが目立っていた。週末の米国市場では引き続き半導体株の弱さが目立っていたこともあり、半導体株や生成AI関連などの動向を見極めることになりそうだ。
一方で、円相場が1ドル144円90銭台と円安に振れて推移するなか、自動車など輸出関連などに資金がシフトしやすいだろう。また、インバウンド関連への物色についても先週の急伸の反動はあるだろうが、資金は向かいやすいと考えられる。そのため、相対的にはTOPIX型優位の展開が意識されそうだ。日経平均が32500円処でのこう着が意識されるなか、TOPIX型の買いによるスプレッド狙いの動きが入りやすいと考えられる。
なお、10日の決算発表でピークを通過したことから、改めて決算内容を評価した物色に向かわせそうだ。決算の初動で大きく明暗を分ける格好となったが、利食いから大きく調整していた銘柄などへは、自律反発狙いの買いが入りやすいところである。そのほか、10日の引け後に決算を発表したところでは、日ペHD<4612>、フジクラ<5803>、OKI<6703>、ダイコク電<6430>、北越コーポ<3865>、アルファCo<3434>、西鉄<9031>、TSテック<7313>などが注目されそうだ。
■三菱地所、1Q営業利益 42.0%減 484億円
三菱地所<8802>が発表した2024年3月期1第1四半期業績は、営業収益が前年同期比4.2%減の2924.65億円、営業利益は同42%減の484億円だった。コンセンサス(572億円程度)を下回る。英ロンドンのオフィスビルなどの売却益が無くなり、海外事業の営業利益が88億円と82%減った。住宅事業は18億円の営業赤字(前年同期は25億円の黒字)に転落。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(32473.65、+269.32)
・NYダウは上昇(35281.40、+105.25)
・1ドル=144.90-00円
・VIX指数は低下(14.84、-1.01)
・米原油先物は上昇(83.19、+0.37)
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・マンション管理組合「理事会なし」増加
・コンプラ違反倒産急増、コロナ融資終了、粉飾発覚
・景気「拡大」予想82%、主要114社アンケート
・NPT準備委、文書残さず、議長総括案、イランが反対
・極超音速迎撃新ミサイル、抑止強化へ日米開発
☆前場のイベントスケジュール
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