今仙電機が年初来高値を大幅更新、業績見込み再増額を好感、２５日線とのカイ離拡大は要注意

　今仙電機製作所がカイ気配で始まり、一時２５６円高の１４４９円まで買われ、１月２１日に付けた年初来高値１２６５円を大幅に更新。ホンダ、三菱自向けに強いシート部品など自動車部品の大手で、１３日に会社側が、集計中の１０年３月期の連結業績見込みを上方修正したことが好材料視されている。１０年３月期の連結業績については昨年１０月にも当初見込みを上方修正しており、再増額となる。

　発表によれば、１０年３月期の連結売上高は従来予想比２４億円増の７４０億円（前期比１４．８％減）、営業利益は同１２億円増の５０億円（同３５．６％増）、純利益は同１１億５０００万円増の３１億５０００万円（同２．０９倍）となった。

　増額修正の理由について会社側では、計画を上回る売上高となる一方で、固定費の削減や原価低減運動の効果も出た、としている。

　年初来高値更新だが、高値時点でも、連結ＰＢＲは０．９６倍と依然出遅れ感もあり、さらなる上値を試す可能性がある。ただ、目先は日足と２５日移動平均線とのプラスカイ離が高値時点で２１％に拡大していることもあり、上値を試すにも、このカイ離修正を交えつつの展開となりそうだ。（高野龍一）



［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

提供：モーニングスター社