大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は4億円で前年同期比9.6%減となっている。上半期は同7.4%増と増益であったが、9-11月期は0.5億円の赤字と前年同期黒字から赤字転落。高温が続いたことによる秋物、初冬商品の販売が伸び悩んだほか、前年に需要が高まった衛生商品などの販売が大幅に縮小したもよう。同時に発表した12月期の既存店売上高も4カ月連続のマイナス成長となっている。
東ラヂエタ<7235>:712円(+84円)
急伸。前日に24年3月期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の9億円から13億円、前期比58.0%増に引き上げ。堅調な需要動向を背景に日本セグメントにおける売上が想定を上回ったほか、資源市況の安定化や製造効率化及び固定費削減推進なども寄与した。上半期までの進捗から上振れ期待はあったが、想定以上の上振れと受けとめられている。なお、受取保証金の計上で純利益は5.5億円から13億円にまで上方修正。
大阪製鉄<5449>:2295円(+191円)
大幅反発。アクティビストファンドとして知られるストラテジックキャピタルが株式を5%取得したことが、前日に提出された大量保有報告書で明らかになっている。保有目的は「純投資及び状況に応じて重要提案行為などを行うこと」としている。同社は日本製鉄が6割を超える株式を保有しており、親子上場の関係にある。直近では、日本製鉄が米USスチールの買収を発表し、TOB期待がやや後退した経緯もある。
川崎船<9107>:6265円(+235円)
大幅反発。イエメンの親イラン武装組織フーシ派は大手海運会社MSCの貨物船をミサイルで攻撃したと主張、イスラエルの船舶や同国に向かう船舶への攻撃を続けるともしている。今週に入ってマースクが紅海運航再開へ準備と伝わり、同社など海運株には利益確定売りが優勢となっていたが、今回のミサイル攻撃を受けて、あらためてコンテナ船市況の先高感が強まる状況になってきているようだ。
ソフトバンクG<9984>:6413円(+314円)
買い優勢。米通信大手TモバイルUS株、約1兆1000億円相当を無償で取得すると発表している。旧スプリントがTモバイルに吸収合併された際、Tモバイルの株価が45日間の加重平均で約150ドル以上になると、同社に4875万株の普通株が無償で発行される条項があったもようで、22日にこの条件が満たされているようだ。AI分野などへの戦略投資加速化につながるとの期待が高まる展開に。
ペルセウス<4882>:577円(+46円)
大幅に8日ぶり反発。開発中の抗トランスフェリン受容体抗体「PPMX-T003」が日本で特許登録されたと発表している。PPMX-T003は、細胞内への鉄の取り込みを阻害するブロッキング抗体。現在、真性多血症及びアグレッシブNK細胞白血病を対象疾患とした治験を進めている。物質特許は既に登録済みだが、今回の特許は抗体の薬理的作用を規定した基本特許の一つであり、登録で広範な治療適用領域の知的財産権が強化されるとしている。
売れるネット広告<9235>:641円 カ -
ストップ高買い気配。子会社として越境ECに関するサービスを提供する「売れる越境EC社」(東京都港区)を設立し、新たな事業を開始すると発表している。事業開始は24年2月の予定。越境EC分野への進出で海外販路を開拓するとともに、モール事業のノウハウ拡充が目的。越境EC分野のノウハウを積み上げ、クライアント商品に海外販路を提供する。当初は米Amazonを活用した事業からスタートすることを検討しているという。
BlueMeme<4069>:1131円(+98円)
大幅に6日ぶり反発。4万8000株(0.50億円)を上限として自社株買いを実施すると発表している。発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は約1.4%。取得期間は24年1月9日から4月8日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とすることが目的としている。BlueMeme株は下落が続き、前日には上場来安値を記録していたため、値頃感があると見た向きも買いも入っているようだ。
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