■3DM <7777> 186円 (+50円、+36.8%) ストップ高
スリー・ディー・マトリックス <7777> [東証G]がストップ高。13日の取引終了後、24年4月期第1四半期(5-7月)の連結決算を発表。経常損益は1億800万円の黒字(前年同期は5億1100万円の赤字)となった。通期計画は18億7500万円の赤字としているが、直近3ヵ月間で経常黒字を確保したことを手掛かり視した買いが入った。事業収益は同95.3%増の8億2700万円だった。米国で消化器内視鏡領域の販売が高い成長を維持したほか、欧州でも主要製品である同領域の止血材の販売が好調だった。また、子会社貸付金を巡る為替差益として約7億6500万円を営業外収益として計上した。
■マクビープラ <7095> 20,690円 (+3,790円、+22.4%) 一時ストップ高
Macbee Planet <7095> [東証G]が3日続急騰、一時ストップ高となった。データを活用したマーケティング分析サービス事業を展開するが、LTV(顧客生涯価値)予測を強みに集客支援ビジネスへの需要が高水準、買収企業の新規連結効果もトップラインを押し上げ、足もとで業績拡大が顕著となっている。同社が13日取引終了後に発表した24年4月期第1四半期(23年5-7月)決算は売上高が前年同期比2倍となる91億6900万円、増収効果を反映して営業利益も同2.2倍の10億400万円と急拡大、これを材料視する買いを呼び込んだ。
■ナレルG <9163> 2,814円 (+338円、+13.7%)
ナレルグループ <9163> [東証G]が急反騰。7月21日に東証グロース市場に新規上場した直近IPO銘柄で、建設技術者派遣やITエンジニア派遣事業などを展開している。14日は、上場初日につけた高値2690円を約2ヵ月ぶりに上回り、上場後の最高値圏に突入した。同社が13日取引終了後に発表した23年10月期第3四半期(22年11月-23年7月)決算は、営業利益が前年同期比18%増の18億2600万円と2ケタ伸長を達成した。特に直近四半期の5-7月期でみると前年同期比58%増益と伸びが顕著で、第3四半期時点の対通期進捗率も84.5%となり、にわかに業績上振れへの期待も浮上した。建設業界は公共投資が底堅く推移する一方で民間建設需要も活発。またIT業界も人材需給が逼迫しており、同社の収益機会が高まっている。
■PBシステム <4447> 713円 (+73円、+11.4%)
ピー・ビーシステムズ <4447> [東証G]が急反騰。13日の取引終了後に発表した自社株買いが買いを誘う要因となった。同社は取得総数15万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.30%)、取得総額1億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。取得期間は9月14日から10月31日まで。
■スマレジ <4431> 2,721円 (+227円、+9.1%)
スマレジ <4431> [東証G]が3日続急伸。スマートフォンを活用したクラウド型POSレジアプリの開発・販売を手掛けるが、契約店舗数の拡大が顕著で収益を押し上げている。13日取引終了後に発表した24年4月期第1四半期(23年5-7月)決算は営業利益が前年同期比2.2倍となる4億1000万円と絶好調で、通期見通しの9億1400万円に対する進捗率も約45%に達した。通期業績上方修正期待も膨らむなか、投資資金が集中する格好となった。
■鳥貴族HD <3193> 3,525円 (+290円、+9.0%)
東証プライムの上昇率トップ。鳥貴族ホールディングス <3193> [東証P]が急反発。13日の取引終了後、23年7月期の連結決算発表にあわせ、24年7月期の業績予想を開示した。今期の最終利益は前期比68.3%増の10億3700万円と、大幅な増益の見通しを示した。これを好感した買いがショートカバーを誘発し、株高に弾みがついたようだ。今期の売上高は同19.5%増の399億6400万円を計画する。新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5類に引き下げられたことを背景に、同社は今後について、20年3月以前に近い経済活動が行われるものと想定。一方、原材料価格や人件費などの上昇による影響を見込むほか、数年に及んだコロナ禍の影響が生活習慣の変化として一部残るとも予測する。23年7月期の売上高は前の期比64.9%増の334億4900万円。最終利益は同45.7%減の6億1600万円だった。主軸の鳥貴族の売上高が堅調だったほか、採算管理の徹底もあって、計画を上振れて着地した。
■仁丹 <4524> 2,371円 (+181円、+8.3%)
森下仁丹 <4524> [東証S]が急反発。同社は14日午後1時ごろ、24年3月期通期の連結業績予想と配当計画の修正を発表。営業利益の見通しを従来の5億円から9億5000万円(前期比67.0%増)に引き上げたほか、期末一括配当を従来計画比7円50銭増額の50円(前期は40円)とする方針を示したことが好感されたようだ。売上高予想も115億円から120億円(同5.6%増)に上方修正した。インバウンド需要が高い製品を中心に売り上げが復調していることや、カプセル受託事業でも主にフレーバーカプセルを中心に堅調に推移していることが主な要因。また、利益面では価格高騰による売上原価の上昇が想定以下で推移していることや、効率的な販売促進活動に努めていることが寄与するとしている。
■アイシン <7259> 5,452円 (+410円、+8.1%)
東証プライムの上昇率2位。アイシン <7259> [東証P]が3日続急伸。同社は14日午後1時ごろ、「2025年中期経営計画」を策定したと発表。最終年度となる26年3月期の連結営業利益目標を3000億円以上(23年3月期実績は579億4200万円)としていることが評価されたようだ。26年3月期の連結売上高目標は5兆円(同4兆4028億2300万円)に設定。30年を見据え、クルマ全体で電費に貢献できる「高付加価値な電気自動車(BEV)商材」や、ユーザーエクスペリエンスを高める「安心快適製品」を提供することで、BEV化や知能化に応えていくとしている。
■サイネックス <2376> 703円 (+51円、+7.8%)
サイネックス <2376> [東証S]が急反発。13日の取引終了後、京都市との間で「『京都市AIチャットボット導入及び運用保守』業務委託」に関する契約を締結したと発表。これを買い材料視する見方が強まったようだ。24時間365日利用可能なAIチャットボットを提供し、自治体職員の業務の効率化と住民への迅速な対応を支援していく。
■丹青社 <9743> 941円 (+66円、+7.5%)
東証プライムの上昇率3位。丹青社 <9743> [東証P]が急反発。13日の取引終了後に発表した24年1月期第2四半期累計(2-7月期)の連結決算は、売上高が前年同期比23.0%増の388億7100万円、最終利益が同2.0倍の9億2600万円となった。同社は6日に中間期の業績予想を修正していた。今回発表された実績は、事前に公表された数値とほぼ同水準となった。一方、決算説明資料では5-7月期の受注高と受注残高が前年同期だけでなく、前四半期(2-4月期)を上回る水準となったことが示された。業績の更なる回復を期待した買いを集める要因となったようだ。
■スキヤキ <3995> 408円 (+28円、+7.4%) 一時ストップ高
SKIYAKI <3995> [東証G]が3日続急伸、一時ストップ高となった。6月6日高値の388円を上回り、一気に年初来高値を更新した。13日の取引終了後に2-7月期(上期)決算を発表。売上高が前年同期比12.1%増の12億8400万円、営業利益が同58.1%増の1億7600万円と好調な内容となり、これが好感され買われた。ファンクラブサービス、グッズ販売などのECサービスがともに引き続き拡大。電子チケットサービスやクリエーター向けMD(マーチャンダイジング)サービスも伸びた。会社側では下期に積極的な事業投資を検討しており、現時点で通期予想の修正は行わないとした。
■JSB <3480> 5,730円 (+390円、+7.3%)
東証プライムの上昇率4位。ジェイ・エス・ビー <3480> [東証P]が続急伸。13日の取引終了後、10月31日を基準日として11月1日付で1株を2株に分割すると発表した。同時に発表した23年10月期第3四半期累計(22年11月-23年7月)の連結決算は、最終利益が前年同期比7.2%増の47億9700万円となり、通期の計画を上回って着地した。これらを材料視した買いが入ったようだ。売上高は同10.2%増の493億9700万円だった。主力事業の不動産賃貸管理事業は第2四半期(2-4月)に売上高が偏重する傾向がある。同事業について、当初の計画通りの進捗となっているほか、高齢者住宅事業も増収増益となった。あわせて、同社は取得総数6万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.57%)、取得総額3億円を上限とする自社株買いの実施も公表。取得期間は9月14日から10月31日までとする。更に、学生ハウジング(京都市北区)の株式を取得し、子会社化することを決定したとも開示した。
■のむら産業 <7131> 1,779円 (+109円、+6.5%)
のむら産業 <7131> [東証S]が3日続急伸。13日の取引終了後、23年10月期第3四半期累計(22年11月-23年7月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。今期の最終利益は1億9900万円から2億5900万円(前期比7.9%増)に見通しを引き上げた。減益予想から一転して最終増益を見込むほか、これまで37円としてきた年間配当予想は、47円(前期比5円増配)に増額修正しており、好感されたようだ。売上高の見通しは58億8100万円から59億6300万円(同9.2%増)に見直した。コロナ禍を経て社会経済活動の正常化が進むなか、包装関連事業では外食関連の需要に回復傾向がみられた。物流梱包事業では環境配慮型の資材などの需要が拡大。想定よりも為替が円高方向で推移した影響もあって、業績予想に反映した。第3四半期累計の売上高は前年同期比15.0%増の44億5000万円、最終利益は同55.7%増の2億2700万円だった。
■トルク <8077> 279円 (+17円、+6.5%)
東証プライムの上昇率6位。トルク <8077> [東証P]が急反発。13日の取引終了後、23年10月期第3四半期累計(22年11月-23年7月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益の見通しをこれまでの6億円から7億5500万円(前期比41.9%増)に引き上げており、これを好感した買いが入ったようだ。売上高の見通しは216億円(同5.5%増)で据え置いた。ねじ卸業者向けウェブ受注システムの拡大・改善や、商品受け渡し用スマートロッカー「ねじロッカー」の活用など、デジタル化施策を進め、利益率向上に取り組む方針。入手可能な情報と予測などを踏まえ、業績予想を見直した。第3四半期累計の売上高は前年同期比7.8%増の162億2100万円、最終利益は同2.8倍の6億1600万円だった。同社はあわせて、スタンダード市場への選択申請の決定と申請実施についても公表した。
■レーザーテク <6920> 22,345円 (+1,220円、+5.8%)
レーザーテック <6920> [東証P]が大幅続伸、寄り後わずか1時間で売買代金を1000億円台に乗せる人気となったほか、東京エレクトロン <8035> [東証P]、ディスコ <6146> [東証P]、ソシオネクスト <6526> [東証P]、SUMCO <3436> [東証P]など 半導体関連の主力株が軒並み買われる展開となった。前日13日の米国株市場ではNYダウは軟調だったものの、画像処理半導体大手のエヌビディア
■ウネリー <5034> 3,950円 (+210円、+5.6%)
unerry <5034> [東証G]が急反発。同社は14日、データ&人工知能(AI)カンパニーである米データブリックスとパートナーシップを締結するとともに、データブリックスが日本市場で新たに開始した「Databricks Marketplace」に参画すると発表。Databricks Marketplaceは、データセットやノートブック、ダッシュボード、MLモデルなどのデータ及びAIプロダクトの流通を行うオープンなマーケットプレイス。同社はパートナーシップにもとづき、このマーケットプレイスで人流データを中心とする独自のデータセットの提供を開始するとしている。
■大成建 <1801> 5,205円 (+174円、+3.5%)
大成建設 <1801> [東証P]が3日ぶり大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は13日、同社株のレーティングの「オーバーウエイト」を継続するとともに、目標株価を4900円から5500円に引き上げた。建築マージン(単体総利益率)は低採算・不採算案件の影響を受けるが、損失引き当て案件の影響縮小、採算改善案件の寄与などから25年3月期以降の改善を見込んでいる。また、(1)土木事業が他社に比べ堅調で建設セクター内では相対的に評価されそうなこと(2)ゼネコンの建築事業の環境が底打ち(受注時採算が改善傾向)するなか、建設セクターの中心銘柄として注目度が高いこと、を同証券では評価している。
■ウエストHD <1407> 3,160円 (+100円、+3.3%)
ウエストホールディングス <1407> [東証S]が大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は13日、同社株のレーティングの「バイ」を継続するとともに、目標株価を4800円から5000円に引き上げた。産業用太陽光発電及び系統用蓄電池などの普及、拡大に伴う中長期的な成長シナリオに変化はないとみている。24年8月期以降の業績予想は、非FIT太陽光発電所及び産業用太陽光発電請負事業の旺盛な需要と供給体制の拡充などを考慮して上方修正している。また、今後の株価材料は、中期経営計画が昨年公表値から下方修正される可能性への警戒と従来並みの高い成長計画への期待が交錯するとみているが、同証券では実需の大きさや収益性向上などを勘案して株価の上昇を予想している。
■菱地所 <8802> 2,016円 (+63円、+3.2%)
三菱地所 <8802> [東証P]が大幅反発。そのほか三井不動産 <8801> [東証P]、住友不動産 <8830> [東証P]が頑強な動きとなった。財務省は14日、20年債入札を実施した。前回の20年債入札の結果は不調となり、国内金利に上昇圧力が掛かったが、今回は応札倍率が3.94倍と前回の2.80倍から上昇。大きければ大きいほど不調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)は7銭と、前回の96銭から大幅に縮小した。事前に警戒感があった20年債入札が順調な結果となったことを受け、債券の需給不安が後退。円債価格に上昇(金利に低下)圧力が掛かっており、金利上昇が業績にネガティブな影響をもたらすとみられている不動産株には下支え要因となったようだ。
■マースGHD <6419> 2,873円 (+73円、+2.6%)
マースグループホールディングス <6419> [東証P]が5日ぶり反発。13日の取引終了後、24年3月期の連結業績と配当予想の修正を発表した。今期の最終利益は45億円から66億円(前期比2.1倍)に見通しを引き上げた。また、年間配当予想はこれまでの85円から105円(前期比35円増配)に見直しており、株価の支援材料となった。今期の売上高は280億円から320億円(前期比57.3%増)に予想を上方修正した。スマートパチンコやスマートパチスロの市場導入に伴い、専用ユニットの販売が好調に推移し、第2四半期累計(4-9月)の業績が計画を上振れる見込みとなった。10月以降は遊技機メーカーによるスマート遊技機の販売状況が不透明だとする一方、新紙幣発行による設備の更新需要が期待されており、更なる業績の予想の修正が必要と判断した場合には速やかに開示するとした。
※14日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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