■モリテック <5986> 346円 (+80円、+30.1%) ストップ高
モリテック スチール <5986> [東証S]がストップ高。20日の取引終了後、薄鋼板市場を中心に普通鋼・ステンレス鋼の母材調達やストック管理から加工、組立まで一貫生産を行う中川産業(大阪府東大阪市)及びサンド(同)の株式を取得し子会社化すると発表しており、これが好感された。モリテックグループが主に自動車・刃物関連向けに、特殊鋼と普通鋼を中心とした商材を扱っているのに対して、中川産業グループは主に家電・半導体メーカー向けに、普通鋼とステンレス鋼を中心とした商材を扱っており、子会社化により取引先や取り扱い商材などにおいてシナジー効果が発揮され、競争力及び収益力の強化に貢献すると判断したという。取得価額は非開示。なお、23年3月期業績予想への影響は現在精査中としている。
■CANBAS <4575> 719円 (+100円、+16.2%) ストップ高
キャンバス <4575> [東証G]がストップ高。創薬ベンチャーで抗がん剤の開発に特化している。20日取引終了後、米国で開発中のCBP501臨床第2相試験の状況を報告した。CBP501・シスプラチン・ニボルマブ(オプジーボ)の3剤併用投与群の一つ(投与群3―1)は良好な成果を示しており、これにより当該投与群のステージ2を実施せず第3相試験へ進むことが濃厚となったと発表、これを材料視する買いが集中する格好となった。同社株は足が軽く、今年6月から7月中旬にかけて大相場を演じ株価を5倍化させた経緯がある。9月に入ってからは500円台後半でのもみ合いで推移していたが、前日20日に商い急増のなか株価を急動意させていた。
■インバウT <7031> 5,400円 (+705円、+15.0%) ストップ高
インバウンドテック <7031> [東証G]がストップ高。20日の取引終了後、10月13日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げ、投資家がより投資しやすい環境を整えるとともに、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的としている。
■パレモ・HD <2778> 244円 (+21円、+9.4%)
パレモ・ホールディングス <2778> [東証S]が3日ぶりに急反発。20日の取引終了後、23年2月期の連結業績予想について、営業利益を3億5000万円から4億5000万円(前期7億900万円の赤字)へ、最終利益を3億3000万円から4億9000万円(同13億9300万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。不採算店舗の閉店を前倒しで進めたことや、新規出店が想定よりも遅れていることから、売上高は177億円から174億円(前期比2.8%減)へ下方修正したものの、徹底した経費削減に加えて、業態変更店舗の追加対応などで事業再構築計画を更に進めたことが奏功し利益は上振れる見通しという。
■いい生活 <3796> 390円 (+28円、+7.7%)
いい生活 <3796> [東証S]が続急伸。20日の取引終了後に発表した8月度の月次概況(速報)が前年同月比17.1%増の2億3000万円となり、6ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。サブスクリプション売り上げが同7.7%増、ソリューション売り上げが同81.5%増とともに伸長した。
■ハイブリッド <4260> 937円 (+55円、+6.2%)
ハイブリッドテクノロジーズ <4260> [東証G]が4連騰。20日の取引終了後、スタートアップ支援プロジェクトの第7弾支援先として、高精度な個人認証とヘルスケアの融合で予防医学に貢献するバイオニクス(大阪市中央区)を選定したと発表しており、これが好感された。今回の支援決定により、ハイブリッドの強みである開発リソースの提供を行い事業拡大の支援を行うとともに、支援先企業のネットワークを活用した企業間の協業体制も強化していくことで、各企業における包括的でスピーディーな事業成長とデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を促すとしている。
■レーサム <8890> 1,627円 (+90円、+5.9%)
レーサム <8890> [東証S]が3日ぶりに急反発。20日の取引終了後、香港の投資会社オアシス・マネジメントの子会社が100%出資するRays Companyがレーサムに対し、経営権の取得を目的にTOBを実施することを明らかにしており、これが好感されたようだ。TOB価格は1株1700円。このTOBによりRays Companyは、レーサムの取締役会長だった田中剛氏の資産管理会社が保有するレーサム株1836万4300株(発行済み株式数の64.21%)を取得する。買い付け予定数は同数の1836万4300株(下限・上限設定とも同じ)で、買い付け期間は21日から11月4日まで。なお、TOB成立後もレーサムの上場は維持される。
■コスモスイニ <8844> 533円 (+28円、+5.5%)
コスモスイニシア <8844> [東証S]が続急伸、下げ相場に抗して上値指向を堅持し前週16日につけた年初来高値514円を上抜き新値街道に復帰した。首都圏を軸にマンション開発・販売を展開するが、地価が上昇傾向にあることは同社にとって収益機会の拡大につながる。外国人観光客の長期滞在向けアパートメントホテルなども手掛けており、インバウンド関連の一角としてもテーマ物色の流れに乗っている。22年3月期は営業4割増益と大幅な伸びを達成したが、23年3月期も同利益は前期比4%増の35億円と増益基調を維持する見通しにある。PBRは0.5倍前後と会社解散価値の半値水準で、ディープバリュー株としても存在感を示している。
■ソフトウェア <3733> 7,640円 (+380円、+5.2%)
ソフトウェア・サービス <3733> [東証S]が続急伸。20日の取引終了後、上限を20万株(発行済み株数の3.68%)、または14億5200万円とする自社株を21日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表しており、これが好感された。資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を可能とすることが目的という。
■ツルハHD <3391> 8,520円 (+390円、+4.8%)
東証プライムの上昇率3位。ツルハホールディングス <3391> [東証P]がマドを開けての大幅高で3日続伸、前週13日につけた戻り高値8170円を払拭し、約半年ぶりの高値圏に急浮上してきた。北海道を発祥とするドラッグストアで業界トップクラスの売り上げ規模を誇る。23年5月期のトップラインは前期比6%増の9688億円で1兆円の大台を視野に捉えている。同社が20日取引終了後に発表した第1四半期(5月16日-8月15日)決算は売上高が前年同期比3%増の2431億8100万円、営業利益が同3%増の133億1700万円と増収増益を達成した。営業利益の対通期進捗率は31%に達しており、通期業績の上振れも視野に入る。全体地合い悪のなかもこれを好感する買いを誘導した。
■ネクシィーズ <4346> 740円 (+34円、+4.8%)
東証プライムの上昇率2位。ネクシィーズグループ <4346> [東証P]が大幅高で5日続伸、年初来高値を更新した。同社は20日、関連会社アイメッドが、楽天グループ <4755> [東証P]と オンライン診療サービス領域における協業に合意したと発表しており、これが好材料視された。アイメッドは、湘南美容クリニックグループ代表の相川佳之氏と共に設立し、病院検索・オンライン診療アプリ「アイメッド」を運営している。今回の協業は、遠隔診療をはじめとしたオンライン診療サービス領域におけるユーザーの更なる利便性の向上を図るのが目的で、第1弾として「アイメッド」のアカウントと楽天IDの連携をスタート。アイメッドのアカウントを持っていないユーザーでも楽天IDを活用して新規会員登録及びログインすることを可能にした。
■コシダカHD <2157> 937円 (+41円、+4.6%)
東証プライムの上昇率4位。コシダカホールディングス <2157> [東証P]が全体悪地合いの間隙を縫って大幅高で3日ぶりに反発。前週16日につけた年初来高値917円を大きく上抜いた。世界的なリセッション懸念が意識されるなかも、日本は政府の水際対策の大幅緩和に伴い インバウンド消費が再び期待される状況にある。外国為替市場でドル高・円安基調にあることも訪日外国人観光客の購買意欲を高め、消費関連には強力な追い風となる。モノ消費だけでなくコト消費への訪日外客特需も期待され、カラオケを直営展開する同社にとって収益機会が高まる。特に、同社はカラオケルームでのライブ視聴など新たなコンテンツ導入で集客力を高めており、顧客ニーズ獲得に期待が大きい。
■日製鋼 <5631> 3,170円 (+125円、+4.1%)
東証プライムの上昇率5位。日本製鋼所 <5631> [東証P]が大幅続伸。20日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を2660億円から2630億円(前期比23.0%増)へ、営業利益を215億円から190億円(同22.9%増)へ下方修正したが、アク抜け感から買われたようだ。下方修正は、子会社の日本製鋼所M&Eが製造する製品の一部で判明した不適切行為に起因するISO認証停止などの影響から、素形材・エンジニアリング事業において一部製品で出荷遅れが生じていることが要因。また、産業機械事業で部品価格や輸送費の高騰への対策として取り組む代価改善の効果が出るまでに、想定よりも時間を要していることも響くとしている。なお、未定としていた純利益を140億円(同0.4%増)、配当予想を中間・期末各29円の年58円(前期57円)にすると発表しており、これも好材料視されたようだ。
■Pアンチエイ <4934> 3,130円 (+95円、+3.1%)
プレミアアンチエイジング <4934> [東証G]が大幅反発。同社は21日、子会社プレミア・ウェルネスサイエンス(PWS)が、幹細胞培養エキスがコア成分のスキンケアブランド「Reinca(レインカ)」の販売を開始したと発表しており、これが好感された。同ブランドは、PWSが東京大学との共同研究の成果として発表した独自の歯髄幹細胞培養上清液「ENGY ステムS」をコア成分とする新ブランドで、「SKIN&SENCEサイエンスの力で、肌と感性の源に向きあう」をコンセプトに、先進皮膚研究から生まれた肌の細胞ケアと、身体感覚の心地よさを追求した五感ケアを提唱。今回は二層式クレンジングや泡状洗顔料、ローション状化粧液などを発売する。
■バイセル <7685> 6,240円 (+170円、+2.8%)
BuySell Technologies <7685> [東証G]が6日ぶりに反発。SBI証券が20日付で投資判断「買い」を継続し、目標株価を7440円から8200円へ引き上げたことが好材料視された。同証券では、会社側が8月12日に発表した上期決算と22年12月期業績予想の上方修正を踏まえ、22年12月期以降の業績予想の見直しを実施。出張訪問回数及び出張訪問あたり変動利益の前提を引き上げたほか、22年12月期第4四半期からPL連結されるフォーナインの影響を加味し、22年12月期営業利益予想を31億4000万円から34億7000万円へ、23年12月期を同45億円から51億6000万円へそれぞれ引き上げた。
■ベビカレ <7363> 2,271円 (+34円、+1.5%)
ベビーカレンダー <7363> [東証G]が5日ぶりに反発。20日の取引終了後、クリプタル(東京都渋谷区)から「シッテク・婚活会議」の事業を譲り受けることで合意し、事業譲渡契約を締結したと発表しており、これが好感された。クリプタルの恋愛・マッチングアプリを紹介するメディア「シッテク」、婚活に悩む方のためのメディア「婚活会議」は、ベビカレの運営サイト「ベビーカレンダー」「ムーンカレンダー」との親和性があると判断したという。なお、事業譲渡日は9月30日を予定している。
■郵船 <9101> 9,730円 (+130円、+1.4%)
日本郵船 <9101> [東証P]が5日ぶりに反発。そのほか、商船三井 <9104> [東証P]など大手海運株が全般リスクオフ相場のなかで強さを発揮し、プラス圏で売り物をこなした。いずれも超低PER高配当利回りで割安感が際立つが、コンテナ船市況の先行き軟化を警戒してここ機関投資家の保有ポジションを軽くする動きなどが加速し、株価も調整を余儀なくされた。ただ、両銘柄ともに13週移動平均線は上向きを維持しており、目先は同移動平均線との下方カイ離を修正する動きをみせている。世界的な金利上昇局面でハイテク系・グロース株は手掛けにくく、インカムゲイン狙いで魅力が際立つ 海運セクターは、目先下値リスクを考慮しながらも押し目を拾う動きが顕在化している。
■フリュー <6238> 1,062円 (+14円、+1.3%)
フリュー <6238> [東証P]が4日続伸。20日の取引終了後に発表した8月度の月次概況(速報)が前年同月比15.7%増と2ケタ増となり、2ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。事業別では主力のキャラクタMDが同9.1%増となったほか、プリントシールが同10.7%増、コンテンツ・メディアが同6.2%増、ゲームが同2.4倍とともに伸長した。
■TSIHD <3608> 425円 (+5円、+1.2%)
TSIホールディングス <3608> [東証P]が続伸し、年初来高値を更新。20日の取引終了後、次世代ファッションブランド体験の実現に向け、中国IT大手アリババ集団
■アダストリア <2685> 2,220円 (+24円、+1.1%)
アダストリア <2685> [東証P]が続伸。21日正午ごろ、米国発のファッションカジュアルブランド「FOREVER21」の日本再上陸にあたり、子会社Gate Win(ゲートウィン)が、マスターライセンスを保有する伊藤忠商事 <8001> [東証P]とサブライセンス契約を締結したと発表しており、これが好感された。アダストリアグループでは“トレンド&ハイクオリティへの転換”というテーマを掲げており、高いファッション感度と多様なカルチャーを背景に持つFOREVER21のファッションブランドとしてのポテンシャルとアダストリアの1400万人以上の会員を保有する自社EC、店舗開発力、商品開発力などの強みを掛け合わせることで、かつての大量生産・大量販売・大量廃棄のイメージから脱却し、現在の日本マーケットにローカライズしたファッションを届けることを目指す。なお、数値目標として28年2月期に売上高100億円を計画している。
■カーブスHD <7085> 841円 (+9円、+1.1%)
カーブスホールディングス <7085> [東証P]が3日ぶりに反発。20日の取引終了後、連結子会社カーブスジャパンが10月11日に、東京都八王子市と兵庫県高砂市に男性専用スポーツジム「メンズ・カーブスコピオ長房」「メンズ・カーブスアイモール高砂」を2店舗同時にオープンすると発表しており、これが好感された。「メンズ・カーブス」では筋トレを含んだサーキットトレーニングを行い、会員の目的に応じた運動の習慣を身につけることができ、これまで鳥取県大山町など計12店舗を出店し好評を得ていることから東京都と兵庫県に初出店することになったとしている。
※21日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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