大引けの日経平均は前日比204.26円高の33241.02円となった。東証プライム市場の売買高は14億466万株、売買代金は3兆5433億円だった。セクターでは証券・商品先物取引、輸送用機器、鉱業が上昇率上位に並んだ一方、海運、倉庫・運輸、食料品が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の53%、対して値下がり銘柄は43%だった。
個別では、為替の円安を追い風にトヨタ自<7203>、ホンダ<7267>、デンソー<6902>など自動車関連が上昇。マツダ<7261>は国内証券のレーティング格上げも寄与し大幅高。仏ルノーと提携している日産自<7201>は、ルノーの電気自動車(EV)新会社であるアンペアの上場時の想定時価総額に関する一部報道も材料視されたもよう。
サウジアラビアとロシアの減産延長を受けた原油高を背景にINPEX<1605>、石油資源開発<1662>、出光興産<5019>が高い。主力どころでは三菱重工<7011>、川崎重工<7012>の上昇が目立つ。高知銀<8416>、池田泉州<8714>など地銀株が軒並み上昇し、山口FG<8418>は国内証券のレーティング格上げも寄与して急伸。水戸証券<8622>、岡三証券G<8609>の証券、MS&AD<8725>、第一生命HD<8750>の保険など金融関連が高い。
底堅く推移した米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)のほか、旧日立製作所<6501>系で半導体製造装置メーカーのKOKUSAI ELECTRICが10月にも東京証券取引所に上場する見込みと伝わったことが材料視されたか、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>、ディスコ<6146>の半導体関連が買われた。また、太陽誘電<6976>、イビデン<4062>などハイテクの一角の上昇も目立った。ほか、国内証券のレーティング格上げが観測された住友ゴム<5110>、山崎製パン<2212>が上昇。
一方、川崎汽船<9107>、郵船<9101>の海運のほか、ライフドリンクC<2585>、アサヒGHD<2502>、日清製粉G<2002>の食料品、AZ-COM丸和<9090>、西日本鉄道<9031>
の陸運、チヨダ<8185>、クリエイトレストランツHD<3387>の小売り、三菱製紙<3864>、大王製紙<3880>のパルプ・紙、北海道電力<9509>、イーレックス<9517>、レノバ
<9519>の電気・ガスなど、内需系が軟調に推移した。
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