太陽誘電が新しいスポンサーに
*7月16日追記
昨日までの3日間で株価は33円(30%)も急上昇していましたので、さすがに利食い売りに押される展開です。 ただ、3日で30%も上がったにしては、前場の下げ幅は3%程と限定的。 商いも高水準を維持していますので、確定売りをこなせば150円も見えてるのではないでしょうか。
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■注目銘柄
┗エルナー(6972)
東証2部上場、コンデンサとプリント配線板が主力です。
株価は年初から右肩下がりで下落しており、すでに年初の水準(229円)から半年で半値まで値下がりしました。
この間、大株主でみずほ系の投資ファンド、日本産業パートナーズが同社株を売却していたことが判明しています。
同社は昨年11月にコンデンサの大手メーカー太陽誘電との業務資本提供を締結。日本産業パートナーズが持つA種優先株式を、太陽誘電が譲り受けることに合意していました。
そのため、太陽誘電主導で再建を進めるにあたり、日本産業パートナーズは保有する普通株式を売却に動いたものと考えられます。
同社は昨年12月末時点で、同社の発行済み株式総数の32%を保有する筆頭株主でしたが、株式の売却を進めた結果、6月30日時点で4.41%まで低下したことが明らかになりました。
年初からの下げは投資ファンドによる売却だったものの、すでに大部分の株式売却を終えており、売り圧力が弱まりつつあります。
6月下旬に100万株を超えていた出来高が7月に入り減少傾向にあるため、投資ファンドの売却が6月で完了した可能性があります。
太陽誘電がバックについたことで、販路拡大も期待でき業績の回復期待も。需給好転によるリバウンドの動きが期待できそうです。
小野山 功