「蓄電池」が12位にランク、電力需給逼迫で関心高まる<注目テーマ>
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10 2020年のIPO
みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「蓄電池」が12位となっている。
全国的に厳しい寒さが続くなか、全国で電力の需給が逼迫している。電力各社は高経年化火力を含めた発電所をフル稼働させるなどして安定供給の確保に努めているが、8日には西日本を中心に全国7エリアで最大需要が10年に1度程度と想定される規模を上回るなど綱渡り状態。火力発電の増加に伴って燃料の在庫が少なくなるリスクも高まっており、電気事業連合会は10日と12日に節電の協力を呼び掛けた。
こうしたことを背景に、電力需要が少ない時にエネルギーを蓄積し、逼迫時に放電してピークをカットできる蓄電池が注目されている。また、菅政権が掲げる脱炭素に向けたエネルギー転換と電力の安定供給を両立させるためには太陽光や風力といった再生可能エネルギーの更なる活用が求められるが、再生エネは発電量が天候に左右されやすいため需給をコントロールできる蓄電池の普及が必要不可欠となることも関心の高さにつながっているようだ。
電力系統(発電所から送配電まで、電力に関するシステム全体のこと)につないで利用される電力系統用蓄電池としては、日本ガイシ<5333.T>のNAS電池や住友電気工業<5802.T>のレドックスフロー電池など。また、住宅用では正興電機製作所<6653.T>やエヌエフホールディングス<6864.T>、ニチコン<6996.T>などが展開している。
このほか、古河電気工業<5801.T>と古河電池<6937.T>は共同開発したバイポーラ型蓄電池を21年度中にサンプル出荷する計画で、電力会社や機器メーカーなどをターゲットとしている。
出所:MINKABU PRESS
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