<動意株・29日>(大引け)=テクマトリックス、みらいワークス、エコモット
みらいワークス<6563.T>=急反発。きょう付の日本経済新聞で「2021年9月期をめどに、単独営業利益を今期(18年9月期)予想比で約2.1倍の3億4000万円程度に引き上げる計画だ」と報じられており、中期的な成長期待から買いが入っているようだ。同社は、コンサルタント、プロフェッショナル人材に特化した人材サービス事業を展開しているが、記事によると、フリーランスで働く専門人材の派遣や転職仲介事業を伸ばし、これに伴う企業から受け取る手数料収入を成長の牽引役とするとしている。
エコモット<3987.SP>=ストップ高。同社は28日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、6月22日付で東証マザーズ市場に重複上場すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。あわせて、35万株の公募による新株の発行と33万1600株の売り出し、上限を10万2000株とするオーバーアロットメントによる売り出しを行うと発表したが、需給面を懸念する売りは限定的のようだ。発行条件は6月12日から14日のいずれかの日に決める予定で、調達資金4億円弱については、製品製造費用や人員採用費および人件費、借入金の返済などに当てる方針だ。
沢藤電機<6901.T>=一時ストップ高。同社は28日、岐阜大学と共同で開発してきた、プラズマを用いた水素製造装置「プラズマメンブレンリアクター(PMR)」の高出力化に成功したと発表。これが材料視されているようだ。PMRはアンモニアから99.999%の高純度水素を毎時150リットル製造することができるほか、水素の精製にも用いることが可能。水素ステーションや燃料電池発電機、半導体製造プロセス、モビリティなどへの応用が期待されており、同社では2020年にPMRの商品化を目指している。
東海カーボン<5301.T>=3連騰し上場来高値を更新。同社は28日の取引終了後、18年12月期の連結業績予想について、売上高を1940億円から2040億円(前期比92.0%増)へ、営業利益を637億円から657億円(同5.7倍)へ、純利益を468億円から686億円(同5.8倍)へ上方修正したことが好感されている。持ち分法適用関連会社だった東海カーボン・コリア(TCK)を連結子会社化したことに伴い、TCKの収益を織り込んだことに加えて、TCKの連結子会社化に伴う段階取得にかかる差益が約220億円発生すると想定されることが要因としている。
ファステップス<2338.T>=大幅続伸。同社はソフトバンクグループ向け中心にシステム開発を手掛けるが、仮想通貨のマイニング事業などに注力姿勢をみせている。そうしたなか、28日取引終了後、香港仮想通貨取引所のトレード開始日が6月1日に決定したことを発表、これを材料視する買いが集中する格好となった。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:minkabuPRESS
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