ＡＳＴＩ、上期経常は6.6倍増益で上振れ着地

　ＡＳＴＩ <6899> [東証Ｓ] が11月9日大引け後(16:00)に決算を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比6.6倍の15.7億円に急拡大し、従来予想の8億円を上回って着地。
　通期計画の18億円に対する進捗率は87.2％に達し、さらに5年平均の44.7％も上回った。

　会社側が発表した上期実績と据え置いた通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比61.7％減の2.3億円に大きく落ち込む計算になる。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常損益は8.3億円の黒字(前年同期は0.7億円の赤字)に浮上し、売上営業損益率は前年同期の-1.4％→3.7％に急改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　ワイヤーハーネス等の販売増加や、前期発生したベトナム拠点におけるロックダウンのバックアップ生産体制の早期正常化を図ったことにより、当初見込んでいた経費を削減できた結果、営業利益が予想数値を上回る実績となりました。　また、四半期決算手続きにより処理を確定した結果、経常利益において海外拠点での為替差益の発生により予想数値と実績値に差異が発生いたしました。・営業外収益（為替差益）の計上　為替相場の変動により2023年３月期第２四半期連結累計期間において560百万円の為替差益を計上しております。これは、主に連結子会社が保有する外貨建て資産・負債に対して発生したものであり、今後の為替相場の状況によりこの金額は変動いたします。　なお、通期業績予想につきましては、従前の予想数値を据え置いておりますが、業績予想の修正が必要となった場合は、速やかに公表させていただきます。