<動意株・11日>(大引け)=電子材料、エニーカラー、JINSHDなど
ANYCOLOR<5032.T>=ストップ高。10日取引終了後、26年4月期単独業績予想について売上高を前期比16.6~21.3%増の500億~520億円、営業利益を同25.9~32.1%増の205億~215億円に上方修正すると発表した。従来予想(売上高490億~510億円、営業利益190億~200億円)におけるレンジ上限を上回る水準となっており、これを好感した買いが集まっている。Vチューバーユニットの周年施策や季節性の大型施策が奏功し、グッズ販売などのコマース売上高が計画を上回る進捗となったため。イベント売上高も想定超に。あわせて発表した第1四半期(5~7月)決算は売上高が前年同期比2.1倍の157億6800万円、営業利益が同2.6倍の70億300万円と好調だった。なお、配当については従来予想を据え置いた。
ジンズホールディングス<3046.T>=上値指向で1万円突破。SMBC日興証券が10日、JINSHDの目標株価を従来の9500円から1万1000円に増額修正した。投資評価は最上位の「1」を継続する。第4四半期(6~8月)の既存店売上高が前年同期比12.7%増と引き続き好調で、インバウンド需要のある都心や同社がまだ手薄なロードサイドなど出店余地もあると指摘。視力矯正メガネの安定的な需要と単価の上昇により、26年8月期も好調な既存店が株価のドライバーになると期待する。同証券はJINSHDの26年8月期営業利益予想を133億4000万円から137億円に引き上げた。
三櫻工業<6584.T>=上値追いに拍車。生成AIの普及が急速に進むなか、世界的なデータセンター増設需要が顕在化している。光ファイバーや光コネクターなどインフラ面で必須となる物理的なニーズを背景に、電線株を筆頭とする周辺メーカーの株価を刺激しているが、中期的なランニングコストとして電力への膨大な需要も今後さらに浮き彫りとなりそうだ。電力消費と合わせて注目される案件として発熱問題があり、これに対応する技術もデータセンターのキャパシティを強化する過程で大きな課題となっている。そのなか、同社はサーマルソリューション(水冷システム)で先駆しており、データセンター普及の関連有力銘柄として浮上している。同社のサーマルソリューションはスーパーコンピューター「富岳」でも採用実績があり、その実力は証明されている。株価指標面ではPBRが0.7倍台で解散価値を2割以上下回っており、増配や自社株買いなど株主還元への期待も根強い。
NEXYZ.Group<4346.T>=5日ぶり急速に切り返す。中小企業を対象にLED照明など省エネルギー設備を初期投資ゼロで導入できる組み込み型金融事業や電子雑誌などのメディアプロモーションを手掛けている。足もとの業績は好調で25年9月期は大幅増収増益を見込んでいる。そうしたなか、同社は10日取引終了後に今期最終利益予想の修正を発表し、従来予想の7億円から8億5000万円(前期比39%増)に増額しており、これをポジティブ視した買いを呼び込んでいる。最終利益の上方修正は子会社株式の一部売却に伴い特別利益を4億3000万円計上したことなどによるもの。今期は好業績を背景に5期ぶりの増配も計画されているほか、株価は直近調整色をみせていたことで値ごろ感も生じている。
ブランジスタ<6176.T>=物色の矛先向かいストップ高。同社は10日の取引終了後、SBIホールディングス<8473.T>との間で資本・業務提携契約を締結すると発表した。また、25年9月期の配当予想の修正を発表。今期が創立25周年及び上場10周年となることを踏まえ、初配当として記念配当10円を今期末に実施する予定だと公表した。これらをポジティブに受け止めた投資家の買い注文が集まった。資本・業務提携に基づき、ブランジスタは自己株処分によりSBINMに対し115万株(発行済み株式総数の7.89%)を1株745円で割り当てる。手取り概算で約8億円を調達し、SBIグループとの協業を通じたメディア領域での企業への投資活動資金に充当する予定。このほか、ブランジスタは東証スタンダード市場への市場区分の変更申請を同日付で行ったとも公表している。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS
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