新型コロナ影響大だが来期の回復力を見越して買い場探し
車載・産業用のパワー半導体、通信用電源、パワコン、2輪車用電装品を展開しており、産業ロボット向けのインバータやEV用の急速充電器なども手掛けている。さらにエネルギー・環境分野においては太陽光発電用のパワーコンディショナやリチウムイオン蓄電池、発電機など製品ラインナップの充実を図ってきたが、採算性を重視した構造改革に踏み切る。
業績面においては11/6に中間決算を発表し、売上高は22.3%減収、営業利益は減益基調から大幅赤字に転落し、主力のアジア地域での新型コロナ影響に伴うロックダウン措置で特に電装事業の収益激減の打撃が大きい。さらにデバイス事業もセグメント損益は赤字計上となり、車載用電子部品に注力していた分影響が大きかったとみられる。足元では現在は知っている第15次中期経営計画の下、モビリティ市場を重点分野に位置づける方針を継続しつつ、生産の合理化・効率化を進めるとともに不採算事業の整理に舵を切る。
株価は2018年以来の下落トレンドを続けた中で9/2に年初来安値1808円をつけて底入れし、上記中間決算発表を機に業績面の底入れを見越した買いが入って反発に転じた。200日移動平均線を上抜けて12月上旬には戻り高値を窺う動きを見せたものの、足元では再び出戻りで決算発表前の水準まで調整してきている。需給面の悪化から見切り売りが出やすい反面、2200円台では下値を拾う動きも出てきやすいだろう。
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