アイコム、前期経常を36％上方修正、配当も19円増額

　アイコム <6820> [東証Ｐ] が5月9日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。23年3月期の連結経常利益を従来予想の23.9億円→32.6億円(前の期は15.7億円)に36.4％上方修正し、増益率が51.8％増→2.1倍に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の8億円→16.7億円(前年同期は7億円)に2.1倍増額し、増益率が14.9％増→2.4倍に拡大する計算になる。

　業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の53円→72円(前の期は50円)に大幅増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　売上高は、欧米地域を中心に経済活動の正常化に伴う需要増が継続しており、想定を上回り過去最高売上高となる見込みです。利益面においては、主に売上高の増加及び前回公表時点（2023年2月9日）で見積った陸上業務用無線通信機器のライセンス料等の見積り差異により販売費及び一般管理費が低減し、各利益項目は前回予想を上回る見込みです。

　上記の「2023年3月期通期連結業績予想数値の修正」を踏まえ、配当政策の基本方針に基づき、期末配当金予想を47円（年間配当金予想72円）といたします。＜配当政策の基本方針＞当社は株主への利益還元を重要な経営課題のひとつとして考えております。株主への利益還元につきましては、安定的な配当の継続を毎期の連結業績に応じて行うことが必要と考えております。具体的には、１株当たり年間配当額50円あるいは連結配当性向40％のいずれか高い方を下限とすることを基本方針とします。※本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的と判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。