古野電、今期経常を50％上方修正、配当も20円増額

　古野電気 <6814> [東証Ｐ] が10月16日大引け後(15:30)に決算を発表。24年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比2.6倍の45.2億円に急拡大した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の40億円→60億円(前期は25.9億円)に50.0％上方修正し、増益率が54.3％増→2.3倍に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した9-2月期(下期)の連結経常利益は前年同期比69.3％増の14.7億円に拡大する計算になる。

　業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の25円→45円(前期は25円)に大幅増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である6-8月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比2.5倍の27.4億円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の2.6％→7.8％に急改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　第２四半期連結累計期間の業績は、2023年10月12日付で公表しましたとおり、収益性改善の取り組みや円安の影響により、予想値を上回る結果となりました。今後の事業環境につきましても、舶用事業の需要が底堅く推移するとみていることから、通期連結業績予想を上記のとおり修正いたします。　なお、業績予想の前提となる第２四半期以降の為替レートにつきましては、米ドル140円（前回公表130円）、ユーロ150円（前回公表135円）を想定しております。

　　当社は、利益配分につきまして中期経営計画（2024年２月期～2026年２月期）で、連結配当性向30％以上を安定的に実現できる経営基盤の構築を目標に掲げております。　この目標のもと、配当につきましては、利益水準や財政状況を勘案し、中間配当及び期末配当予想を１株当たりそれぞれ10円増配し、中間配当20円、期末配当予想25円といたします。これにより１株当たりの年間配当金は45円となります。