古野電、今期経常を一転54％増益に上方修正、配当も5円増額

　古野電気 <6814> [東証Ｐ] が7月14日大引け後(15:30)に決算を発表。24年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比2.9倍の17.8億円に急拡大した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の25億円→40億円(前期は25.9億円)に60.0％上方修正し、一転して54.3％増益見通しとなった。
　同時に、3-8月期(上期)の同利益を従来予想の10億円→25億円(前年同期は17.2億円)に2.5倍上方修正し、一転して45.2％増益見通しとなった。

　業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の20円→25円(前期は25円)に増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である3-5月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の1.0％→6.1％に急改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　当第１四半期連結累計期間の業績は、欧米、アジアを中心に海外での販売が好調に推移しております。また、利益につきましても、見込んでいた部材価格高騰による売上原価の上昇が想定以下の水準で推移していることや、為替レートが米ドル、ユーロともに想定よりも円安水準で推移していることから、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益が、いずれも業績予想を上回る見込みです。これに伴い、第２四半期連結累計期間及び通期連結累計期間の業績予想を上記のとおり修正することといたします。　なお、業績予想の前提となる第２四半期以降の為替レートにつきましては、当初の想定レート（米ドル130円、ユーロ135円）からの変更はありません。

　　当社は、利益配分につきまして中期経営計画（2024年２月期～2026年２月期）で、連結配当性向30％以上を安定的に実現できる経営基盤の構築を目標に掲げております。　この目標のもと、配当につきましては、利益水準や財政状況を勘案し、期末配当予想を１株当たり５円増配し、15円とすることといたします。　これにより１株当たりの年間配当金は、中間配当予想10円と合わせ25円となります。