東光が大幅高で３日続伸、村田製傘下でアジア展開に期待

　東光<6801.T>が大幅高で３日続伸、きょうは売買高も急増しており、目先上値のフシとなっていた１２月８日の戻り高値３４８円を払拭し物色人気に拍車がかかっている。コイル事業を中核とするが、村田製作所<6981.T>傘下で営業展開力が大幅に強化されている。スマートフォン市場拡大が続く中国のスマホメーカー向けに主力のメタル系コイルが好伸、村田製は高速通信規格のＬＴＥ普及で高価格機種への需要シフトが続く中国に入念な布石を打っており、これは同社にとっても今後のビジネスチャンス拡大を意味する。また、村田製と共同開発したスマホ向けパワーインダクターを年央メドにベトナムで量産する方向にあり、アジア新興国でのスマホ市場拡大に伴う部品需要を囲い込む構え。韓国向け受注案件が次期にずれ込むことから１４年１２月期業績は下振れ観測が強いものの、既にマーケットの視線は今期の業績に向いている。

東光の株価は１３時３６分現在３５４円（△２０円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）