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※2020年1月10日21時に執筆
株式市場では国内外の証券会社やシンクタンク各社から毎日、多数のアナリストレポートがリリースされています。もともと、大口の売買注文を出す機関投資家向けに書かれていましたが、最近では一般の個人投資家にも提供されており、目にする機会も多いのではないでしょうか。
個別株のレポートでは、証券アナリストがファンダメンタル分析を基づいて個別株の企業価値を算出し、現在の株価に対する「割安・割高」から「買い(強気)・中立・売り(弱気)」などの株価レーティングを付与しています。
レポートがリリースされた直後は、一時的に値動きが大きくなるため、こうしたレーティングの情報を材料に売買する個人投資家も少なくありません。ただし、銘柄によっては、寄り付きが天井になってしまうことも多々あるため、レーティングに期待して買ったら高値を掴んでしまったという経験がある方も多いのではないでしょうか。
はっきり言うと「レーティング引き上げ=儲かる」は間違いです。「玉」よりも「石」の方が多いため、これだけでは勝率としては低いと考えた方がよいでしょう。しかし、「玉」と「石」を見分けることができたらどうでしょうか。勝率はぐんと上がります。
「玉」と「石」の違いはなんなのか。証券アナリストの「大野芳政」が株価レーティングを15年間以上、研究し続けた結果、いくつかの法則を発見しました。
そこで、レーティング公開後の値動きが一巡した銘柄から、短期だけでなく、中長期的にも上値余地が大きく残っている注目銘柄を紹介します。
☆今週の2銘柄はこちら!!
■クミアイ化学工業<4996>
いちよし証券が1月7日に投資判断「A」を据え置き、フェアバリューを1,300円→1,500円に引き上げたことが伝わっています。
レポートでは、主に畑作用除草剤「アクシーブ」の好調について言及されています。私はこの中で特に2つ期待していることがあります。1つは、「2020年には米国でのシェアが低いコーン向け混合農薬での採用が見込まれる」ということ。2つ目は「昨年12月の第一段階の米中貿易合意を踏まえ中国が米国産大豆を積極購入に転じる可能性も高まっており、同社にとって追い風となる」ことです。
いずれも成長ポテンシャルを高める事柄であり、こうした内容のレポートがリリースされた後の株価は堅調に推移することが多く見られます。
需給面では信用倍率は0.64倍と売りが乗っており、株価が1,000円台に回復し定着すれば、売り方の買い戻しが入り、一段高という展開も期待できると見ています。
■能美防災<6744>
東海東京調査センターが1月9日に投資判断「OUTPERFORM(強気)」を据え置き、目標株価を2,600円→3,000円に引き上げたことが伝わっています。
レポートでは、「好調な火災報知設備のリニューアル売上が利益成長を牽引する展開が1月以降も続く」と予想しています。このこと自体は株価に織り込み済みかもしれませんが、こうした中、私が注目しているのは、「防災・減災需要の高まり等を背景に、火災報知と消火の両分野に強い同社にとり良好な事業環境は当面続く」と同社に強みについて、アナリストが言及している点です。こうしたレポートがリリースされると、株価は強含みが継続することが多く見られます。
同社は2ケタ増の派手な業績が見込まれるわけではなく、着実に利益を拡大していくような企業ですが、全体相場のボラティリティが高まる局面では、こうしたディフェンシブ性の強い銘柄には物色の矛先が向かいやすいと、私は考えています。
※ブログでは株価レーティングを利用した投資法の運用記録を公開しています。
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執筆者名:大野芳政
ブログ名:☆副業時代の株式投資☆アナリストが考えたほったらかし投資で安定収入!「トランプ式投資術」
<SF>
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