■株式見通し:サーキットブレーカーが発動する可能性
■前場の注目材料:ドーム、20/1期営業利益2.2%増、今期業績予想は未定
■クラボウ、新型コロナ15分で検出、検査キット国内投入、16日から
■サーキットブレーカーが発動する可能性
13日の日本株市場は、波乱の相場展開になろう。12日の米国市場ではNYダウが2352ドル安と過去最大の下げ幅を記録し、ブラックマンデー以来の下落率となった。今週2度目となる「サーキットブレーカー」が発動されるなど、新型コロナウイルスの世界的大流行で世界の経済成長が大きな打撃を受けるとの懸念から、売りが一段と加速した。シカゴ日経225先物清算値(6月限)は大阪比1505円安の16855円と急落。円相場は1ドル104円70銭台で推移している。
本日は先物オプション特別清算指数算出(SQ)となるが、波乱のSQとなる。先物市場の流れからは、寄り付き開始直後からサーキットブレーカーが発動する可能性があり、取引中断から、よりアルゴ発動に伴う売りが加速する流れが警戒されそうである。
米国では連銀が大規模な資金供給を発表すると一時的に下げ幅が縮小したものの、先行き不透明感や警戒感は根強く、再び下落する展開となっている。また、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)は新型コロナ対策として、立会場を13日取引終了後に閉鎖すると発表。グローベックスで取引が可能であるが、これもアルゴ発動の一因になろう。
機械的にショート戦略が加速する格好となっており、明確なボトムは見極めづらいところ。物色対象としては、指数に影響を受けづらい内需系の好業績銘柄などに絞られてくる。こういった局面では中小型株にシフトしやすいところではあるが、足元でのマザーズ指数の崩れ方をみると、需給状況は最悪であろう。
もっとも、個人投資家においても先物でのショート戦略が目立ってきており、しばらくはショート筋が優勢になりやすいだろう。オーバーナイトのポジションを取る向きは皆無となり、下値拾いの動きは期待できない。まずは、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)、日銀の金融政策決定会合を待つことになりそうだ。
■ドーム、20/1期営業利益2.2%増、今期業績予想は未定
ドーム<9681>の2020年1月期決算は、営業利益が前期比2.2%増の117.28億円だった。東京ドームでクライマックスシリーズと日本シリーズが開催されたほか、飲食販売も好調だった。一方、新型コロナウイルスの感染拡大が業績に与える影響を算定するのが難しいとして、21年1月期の業績予想は未定とした。
■前場の注目材料
・米長期金利は低下
・世界的な追加金融緩和期待
・日銀のETF購入
・株安局面での自社株買い
・来期の業績回復期待
・クボタ<6326>空気清浄機を年500台に増産、新型コロナ対策に
・クラボウ<3106>新型コロナ15分で検出、検査キット国内投入、16日から
・伊藤忠<8001>米AKQAとDX推進事業で提携
・トヨタ自<7203>静電塗装を初導入、塗料付着率95%実現
・日本信号<6741>鉄道の品質認証を取得、海外受注に弾み
・コニカミノルタ<4902>NECとデジタル変革で協業
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・特になし
<SF>
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