組み込み機器は主にエッジ端末として使われ、AI推論を処理する。AIモデルを量子化することにより、メモリー効率と演算の並列度が上がり、全体の処理時間が短縮できる。
同社のailia SDKは、この度、新たに量子化されたモデルを扱うために、Tensorflow Lite(TFLite)フォーマットに対応したランタイムを追加した。Android端末向けAPIを使用することで、NPUのような専用アクセラレータを使用した高速推論が可能となる。
VIAは、エッジAI向けのソリューションとして、Mediatek製組み込み向けSoCであるGenioシリーズ搭載システムを収めたARTiGO A912シリーズや、Genioシリーズを採用したSOM(System-On-Module)などをラインナップしている。Genio SoCには専用のAIアクセラレータ(APU)をハードウェア実装しており、AI処理の高速化を可能にする。
両社はすでにGenio 1200を搭載したARTiGO A912とGenio 500を搭載したARTiGO A950にTFLiteランタイム版のailia SDK上で物体検知、画像認識等のAI推論を実証し、期待通りの推論速度を確認できている。今後も、モデルの拡充に向け、両社で活動を進める。
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