「核融合発電」が30位にランクイン、スタートアップの資金調達の動きに注目<注目テーマ>

1 円高メリット
2 半導体
3 地方銀行
4 人工知能
5 グローバルニッチ
6 インバウンド
7 生成AI
8 2023年のIPO
9 JPX日経400
10 半導体製造装置
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「核融合発電」が30位にランクインしている。
レーザー核融合商用炉の実現を目指す大阪大学発スタートアップのEX-Fusion(大阪府吹田市)が今月6日、総額18億円の資金調達を実施したと発表。同社は、高出力・高繰り返しのレーザー技術と連続ターゲット供給装置や最先端の光制御技術を組み合わせることで、世界初のレーザー核融合商用炉の実現を目指しているが、この技術を検証する実証炉を国内に建設する方針だ。
核融合発電とは、原子核同士を融合させてエネルギーを取り出す発電のこと。原子力発電が「核分裂」時に発生するエネルギーを利用して発電するのに対して、核融合発電は「核融合」時に発生するエネルギーを利用して発電する仕組み。理論上では1グラムの燃料で石油8トン分に相当する膨大なエネルギーを得られるとされるのに対して、その燃料となる重水素は海水中に豊富に存在することから、ウランやプルトニウムなどの放射性物質を使わず、環境への負荷もコストも低い発電方法といわれている。また、核分裂で起こる連鎖反応がないため、暴走による深刻な事故が発生する可能性もない、安全なエネルギーとされている。
EX-Fusionの資金調達発表以降、メディアで核融合に取り組むスタートアップが取り上げられることが増えており、こうしたことがテーマとしての「核融合発電」への関心を高めるのに一役買っているようだ。この日は、全般相場が冴えないなかにあって関連銘柄の動きもまちまちで、アルバック<6728.T>などがしっかり。
出所:MINKABU PRESS
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