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※2019年12月21日13時に執筆
株式市場では国内外の証券会社やシンクタンク各社から毎日、多数のアナリストレポートがリリースされています。もともと、大口の売買注文を出す機関投資家向けに書かれていましたが、最近では一般の個人投資家にも提供されており、目にする機会も多いのではないでしょうか。
個別株のレポートでは、証券アナリストがファンダメンタル分析を基づいて個別株の企業価値を算出し、現在の株価に対する「割安・割高」から「買い(強気)・中立・売り(弱気)」などの株価レーティングを付与しています。
レポートがリリースされた直後は、一時的に値動きが大きくなるため、こうしたレーティングの情報を材料に売買する個人投資家も少なくありません。ただし、銘柄によっては、寄り付きが天井になってしまうことも多々あるため、レーティングに期待して買ったら高値を掴んでしまったという経験がある方も多いのではないでしょうか。
はっきり言うと「レーティング引き上げ=儲かる」は間違いです。「玉」よりも「石」の方が多いため、これだけでは勝率としては低いと考えた方がよいでしょう。しかし、「玉」と「石」を見分けることができたらどうでしょうか。勝率はぐんと上がります。
「玉」と「石」の違いはなんなのか。証券アナリストの「大野芳政」が株価レーティングを15年間以上、研究し続けた結果、いくつかの法則を発見しました。
そこで、レーティング公開後の値動きが一巡した銘柄から、短期だけでなく、中長期的にも上値余地が大きく残っている注目銘柄を紹介します。
☆今週の2銘柄はこちら!!
■電気興業<6706>
いちよし証券が12月19日に投資判断「A(買い)」を据え置き、フェアバリューを4,000円→5,000円に引き上げたことが伝わっています。
レポートでは、「5G(第5世代移動通信システム)商用化で先行する海外各国に追いつきたい政府方針などを背景に、キャリア各社の商用サービス開始が従来より2年程度の前倒しに向かう公算が大きい」と指摘。「21.3期には本格寄与が期待できる」としています。
5G関連の本格化はマーケットでは織り込み済みと見られますが、ここで重要なのは、それが「2年程度前倒しになる」というアナリストの推測が入っていることです。これにより市場参加者の思惑が膨らみ、人気が再燃する可能性が考えられます。
また、目標株価との乖離率も45%程度(12/20終値時点)と大きく、株価が3,600円付近を超えてくれば、売り方の買い戻しを巻き込みながら4,000円台を取りに行くことも期待できそうです。
■京阪神ビルディング<8818>
東海東京調査センターが12月19日に投資判断「OUTPERFORM(強気)」を据え置き、目標株価を1,300円→1,700円に引き上げたことが伝わっています。
金利が上昇する中で不動産株への投資はなかなか食指が動かないものですが、実はこのアナリストが今年の春先以降にリリースした銘柄はいずれも良好なパフォーマンスを記録しています。
レポートの内容も、「DC(データセンター)はBCP(事業継続計画)の観点から関東のエリア分散として関西圏に所在する同社DCの重要性は高く、賃貸借契約期間も長期にわたることから、高い稼働率が続く」と予想。また「トラヒックの増加によるサーバーの稼働向上で、電力収入(変動賃料)が緩やかに増加する」とも見込んでおり、業績面からの株価下支えも期待できると私は注目しています。
決して派手な値動きが期待できる銘柄ではないと思いますが、全体相場に不透明感が広がる中、こうしたじりじりと値を上げる銘柄が投資対象として見直されるかもしれません。
※ブログでは株価レーティングを利用した投資法の運用記録を公開しています。
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執筆者名:大野芳政
ブログ名:☆副業時代の株式投資☆アナリストが考えたほったらかし投資で安定収入!「トランプ式投資術」
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