2023年12月期の売上高は前年同期比で増収となった。これは車載カメラシステム市場向け半導体製品の売上高が6.2百万米ドル増加したものによる。監視カメラシステム市場向け半導体製品の売上高は5.6百万米ドル減少した。車載カメラシステム市場向け半導体製品の売上高の増加は、製品構成の変化による平均売価の減少以上に、出荷数の増加の影響が大きかった。監視カメラシステム市場向け売上高の減少は、出荷数の減少及び製品構成の変化による平均売価の減少に起因している。売上原価は前年同期比1.8百万米ドル又は6%増加し、売上総利益率は、55%から53%へと減少した。商品構成の変化と、平均販売価格の減少は、売上総利益率にマイナスの影響を及ぼした。研究開発費は前年同期比0.6百万米ドル又は8%減少した。これは主に、テープアウト及びデザイン費用の1.3百万米ドルの減少が、人件費の0.4百万米ドルの増加及びソフトウェア費用の0.1百万米ドルの増加によって一部相殺されたものによる。販売費及び一般管理費は、前年同期比0.7百万米ドル又は8%増加した。これは主に、専門家費用の0.3百万米ドル、人件費の0.3百万米ドル、及びその他一般管理費の0.2百万米ドルの増加が、株式報酬費用の0.2百万米ドルの減少によって一部相殺されたものによる。
2024年12月期通期の連結業績予想について、売上高が前期比10.0%増の102.40億円、営業利益が同3.9%減の24.56億円、税引前当期純利益が同4.1%減の27.40億円、当期純利益が同3.4%減の24.38億円を見込んでいる。
営業利益以下の減少は、前期比43%増の研究開発費の影響が大きい。競合品対抗・ドル高定着の環境での打開策として新設計によりコスト低減を目指すもので、2024年下期以降の業績貢献を計画している。なお、新製品・新設計品は前出の利益計画には織り込んでおらず、時期・数量が見通せた時点で計画を修正するとしている。
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